- 98.05.15
海外の様子|1998年05月15日|ベルヴィルのアトリエ公開
パリの人々は太陽が大好きです。暖かくなるとみんな外へ外へと出てきます。カフェへ、公園へ、森へ、セーヌ河川へ、、、、そんな訳でこの頃は太陽を楽しむ家族連れ、カップル、人々でいっぱいです。
この季節になるとパリのいくつかの地域でアーティスト達によるアトリエ公開が行われます。その地域に住むアーティスト達がその期間、自宅やアトリエを開放して作品を飾り、人々を招き入れるのです。
今回訪れたのは今年で9年目を迎えるベルヴィルのアトリエ公開。今年はベルヴィルを中心に約100ヵ所のアトリエ、220人余のアーティストが参加したそうです。
週末をはさんでこの期間はアトリエの他にも街頭、中庭、カフェ、街中のあらゆる所でダンス、音楽、パフォーマンス、詩の朗読などが見られます。
Porte d'Ouvert
扉を開いて(ちょっと日本語訳がしっくりきませんが、)このアトリエ公開をこう呼ぶ事もあります。それはその言葉の通り。アーティストが扉を開いて人々を招く、人々と交流をはかるという事でこの間、アトリエ公開をしているアーティストの家の扉には目印の共通のマークが貼られ、それがある所はどこでも入って行って良いのです。
普段は見知らぬ人の家。おそるおそる重い木の扉を開けると木の生い茂った小道があり、その先には花のいっぱい溢れた裏庭がありました。そんな庭で客を迎えるアーティストがいたり。
かと思うと今にも腐り落ちそうな階段を登って登って登って最上階。天窓から明るい光が差し込む小さな屋根裏部屋にアトリエを構えるアーティストもいます。
エレベーターのある所などないのでひたすら階段を登る事も少なくありません。そういった場合彼等の殆どが日差しの良い、安い屋根裏部屋に住んでいます。
4階を過ぎた頃にはさすがに息を切らし登っていると降りてくる人が声を掛けてくれたりもします。「あと1階よ。」「すっごく良かったよ。行くだけの価値はありますよ。」なんて具合に。
パリという都会生活者にとってはこんな特別な日に交される人々とのちょっとしたコミュニケーションが妙に嬉しかったりする一日でした。
国際文化学園 企画室(PARIS France) 小川 真理
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