国際文化理容美容専門学校

渋谷校/国分寺校
厚生労働大臣指定

理容師免許・美容師免許の国家試験について

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難関の国家試験には、医師、弁護士、公認会計士などは知られていますが、理容師、美容師も同様に国家試験があり、その免許の交付を受けた理容師、美容師でないと業、すなわち仕事としては行うことが出来ないことはご存じの方も多いでしょう。
これらは代表的な業務独占資格と呼ばれる国家資格で、その資格を有していないと業務(仕事)が出来ない職業種です。
理容師・美容師免許の国家試験の最大の特徴は、試験実施機関に定められている公益財団法人理容師美容師試験研修センターが実施する筆記試験とともに実技試験があることです。受験するには、理容師養成施設・美容師養成施設における昼間・夜間・通信のいずれかで所定の課程を修得することが必要です。

国家試験は年2回

国家試験は、春期と秋期の年2回開催されます。春期の実施は、おおよそ通常1月下旬~2月上旬に実技試験を、3月上旬に筆記試験が行われます。秋期の実施は、7月下旬~8月上旬に実技試験を、9月上旬に筆記試験が実施されています(実施時期から夏と冬という表記もあります)。理容師美容師試験研修センターの過去の試験実施状況*1によれば、近年の受験者数と合格率は、以下の通りです。

令和元年度 秋期 第40回理容師国家試験 第40回美容師国家試験
受験申込者数 832人 受験申込者数 5,432人
受験者数 819人 受験者数 5,134人
合格者数 532人 合格者数 2,982人
合格率 65.0% 合格率 58.1%
平成30年度 春期 第39回理容師国家試験 第39回美容師国家試験
受験申込者数 1,175人 受験申込者数 18,814人
受験者数 1,156人 受験者数 18,521人
合格者数 923人 合格者数 15,956人
合格率 79.8% 合格率 86.2%
秋期 第38回理容師国家試験 第38回美容師国家試験
受験申込者数 848人 受験申込者数 5,335人
受験者数 830人 受験者数 5,076人
合格者数 477人 合格者数 2,565人
合格率 57.5% 合格率 50.5%
平成29年度 春期 第37回理容師国家試験 第37回美容師国家試験
受験申込者数 1,130人 受験申込者数 18,511人
受験者数 1,116人 受験者数 18,219人
合格者数 812人 合格者数 15,635人
合格率 72.8% 合格率 85.8%
秋期 第36回理容師国家試験 第36回美容師国家試験
受験申込者数 858人 受験申込者数 5,388人
受験者数 836人 受験者数 5,117人
合格者数 526人 合格者数 2,873人
合格率 62.9% 合格率 56.1%

国家試験の内容は?

実技試験は、理容と美容で試験課題が全く異なります。他方、筆記試験の内容は、後述するように理容師国家試験と美容師国家試験において重なる受験科目がほとんどです。それは、理容師と美容師の業務内容の違いを要因とした基礎的技術の相違に加え、理容と美容の歴史的な展開も大きく影響しているといえるでしょう(理容師と美容師の違いについてはこちら)。

第40回の理容師・美容師免許国家試験の受験料は、実技と筆記試験の両方を受験する場合は、25,000円。また受験者が合格した場合、免許申請には、名簿への登録免許税9,000円(収入印紙)に加え、手数料5,200円が必要*2となります。

実技試験の内容は?

最新の試験情報は、公益財団法人理容師美容師試験研修センターのホームページ*3に示されています。ここでは、理容師・美容師実技試験審査マニュアル*4も確認できます。実技試験の内容と合格基準*5は、以下の通りです。後述する1.衛生上の取扱試験と2.基礎的技術試験の両方の条件を満たすと合格です(第40回理容師国家試験及び美容師国家試験の合格基準より転載。また減点項目は、実施回(年度)によって異なる場合があることも留意が必要です)。

1.衛生上の取扱試験 減点が20点以下であること
2.基礎的技術試験 【理容】※1
減点が40点以下であること
【美容】※1
(1)及び(2)の両方の条件を満たしていること
(1)第1課題
カッティングの減点が30点以下であること
(2)第2課題
オールウェーブセッティングの減点が30点以下であること
※1 受験試験のどちらか

実技試験における「衛生試験」とは?

理容と美容各々の業務を安全で衛生的に行える技能、能力が問われるのが実技試験です。そこで、理容師、美容師の実技試験では「基礎的技術試験」とともに「衛生試験」である衛生上の取扱いが審査されます。
それは、理容師法と美容師法の最大の目的が「公衆衛生の向上」であるからであり、理容師、美容師の基礎的な技術とともに、衛生面における用具類の取り扱いなどの審査が行われます。具体的には、理容師・美容師免許試験とも清潔な身だしなみから手指の消毒、使用用具の種類に至るまで規定に従って準備が求められます。理容と美容での細かな違いはありますが、試験中は同様の趣旨にて試験監督である衛生員の厳しいチェックの基に審査*6されることになります。つまり基礎的技術試験が合格ラインであっても衛生上の取扱いの減点によって不合格になってしまうことがあるのです。

理容師免許国家試験の実技試験は?

一般的にウィッグ(wig)と言えば「かつら」を意味しますが、国家試験用に指定されるモデルウィッグ(ゴム製のマネキンの人頭部分に人毛を植毛した教材)を使用して行われます。理容師の国家試験では、1999(平成11)年までは実際に、人頭(男性モデル)を用い、実際にシェービングや刈上げの国家試験が行われていました。
国家試験の基礎的技術試験の具体的な審査課題の設定条件(理容師実技試験理容実技審査マニュアル)の内容*7は、以下の通りです。理容の課題は、カッティングにシェービング、整髪が時間計測とともに審査されます。

試験課題 試験時間
(1)カッティング
(基礎刈・仕上げ刈)
(セニングカット)
25分間
(20分間)
(5分間)
(2)シェービング及び顔面処置 15分間
(3)整髪 5分間

美容師国家試験の実技試験の内容は?

国家試験用に指定されるモデルウィッグを使用して行われ、国家試験の基礎的技術試験の具体的な審査項目の内容は、以下の通りです。理容師免許試験との違いとしては、美容師の実技試験では、第1題のカッティングに続き、第2課題のオールウェーブセッティングかワインディングのいずれかが課題となります。毎回、官報に告示(春期は、11月1日)されるとともに国家試験の受験手続の際に発表されます。第41回の実技試験では、オールウェーブセッティングが課題*8です。

試験課題 試験時間
第1課題
(1)カッティング
(レイヤースタイル)
20分間
第2課題
(2)【オールウェーブセッティング】※2
25分間
(2)【ワインディング】※2 20分間
※2試験課題のどちらか

また、理容師の実技試験の課題については、一定の基礎的技術に一定の普遍性があるためこれまで大きな変更はありませんが、美容師実技試験の課題は、約10年程度で課題内容そのものが変更されるのも特徴です。例えば、以前あったローラー・カール・セッティングという試験課題は現在なく、逆に2001年まではカッティングは試験課題にはありませんでした。
カッティング課題も実施当初は、グラデーションボブと呼ばれるスタイルでしたが、現在は、レイヤーと呼ばれるスタイルが課題です。
パーマネントウェーブの技術であるロッドと呼ばれるプラスチック製の筒状の棒を頭髪に巻きつけるワインディングという課題では、頭のラインに沿った基本的な巻き方のオールパーパス(60本以上)というスタイルからデザイン性も含まれるというCライン(50本以上55本以内)と呼ばれるスタイルに変更されています。これも時代とともに基礎的技術として求められる内容が変化してきていることを物語っています。

筆記試験の内容は?

筆記試験は、「理容師法施行規則等の一部を改正する省令(平成29年3月31日、厚生労働省令第39号)」により、第41回試験から、「新制度による筆記試験実施要領」*9による必修学科7課目を5分野に括られ、全体で以下の表に示す55問が出題されます。第41回の新試験を受験する人から運営管理と文化論が学科試験科目に新しく加わることとなります。またこれまでの過去問題は、公益財団法人理容師美容師試験研修センターのホームページ上に第24回から第40回実施の全問が公開*10されており試験対策の参考になります。

試験科目 出題数 合計
関係法規・制度 10問 55問
運営管理
衛生管理 公衆衛生・環境衛生 15問 5問
感染症 5問
衛生管理技術(消毒法) 5問
保健 人体の構造及び機能 10問 5問
皮膚科学 5問
香粧品化学 5問
文化論 15問
技術理論【理容】【美容】※3
※3受験試験のどちらか

理容師国家試験と美容師国家試験の学科試験の内容の違いは、理容技術理論と美容技術理論のみです。参考までに、第40回理容師国家試験及び美容師国家試験の合格基準は、50問中60%以上の正答率であることかつ、関係法規・制度、公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術、人体の構造及び機能、皮膚科学、物理・化学、技術理論のいずれの課目においても無得点がないことで合格となります。

国家試験の難易度は?

理容師・美容師国家試験の合格率はどのくらいなのでしょうか。先に表でも確認しましたが実は、年2回実施されている国家試験の合格率ですが春期と秋期と開催時期によって合格率は大きく異なる傾向があります。その背景は、時期によって主な受験生が異なることが要因と推測されます。
基本的には春期には理容師・美容師養成施設の昼間課程卒業生が受験し、秋期には通信課程の学生が主に受験します。特に美容師国家試験は、前述の表に示されているように、受験者数も春期(第39回)の受験生が秋期(第40回)の受験生より約3倍以上も多く、また合格率も高くなっています。
実技試験に関しては、技術を好きになることが合格への近道になります。学科試験に関しては、法規から衛生管理、さらに理容・美容の技術理論までの幅広い専門的な知識を広範囲にわたり覚えることが必要なります。合格率からは難易度が高い印象も受けますが、総じて2年間で2,010時間を学ぶ昼間課程の卒業生は高い傾向にあり、通常3年間で、305時間(理容所・美容所の非従事者は610時間)を働きながら学ぶ通信課程*11の受験期(秋期)の合格率が低い傾向があります。これは養成施設の違いもあり一概には言えないので留意が必要です。どの理容師美容師養成施設でも国家試験の合格率を公表していることがほとんどですが、昼間課程の学生については、合格率の違いは、それほど大きくありません。

出典・参考文献

公益社団法人日本理容美容教育センター
公益財団法人理容師美容師試験研修センター
公益財団法人理容師美容師試験研修センター発行(平成28年)理容師実技試験課題「技術の解説」
公益財団法人理容師美容師試験研修センター発行(平成28年)美容師実技試験課題「技術の解説」

脚注

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