クリスマスに大活躍をした もみの木。いったいどーしたでしょう？　昔クリスマスの後、道ばたに放り出され捨てられている可哀想な もみの木を目にする事が多々ありました。普通のゴミ袋に入らない大きさだけに「面倒だ！」「ええぃ！」となってしまうのでしょうか？

数年前からツリー用のゴミ袋をスーパーで見つけました。この袋に入れ、ゴミ箱の横に並べて置いておけば、枯れた葉が散らないので公共の場が汚れません。清掃局の人もちゃんと持って行ってくれます。でもゴミになっちゃうのねぇ、、、やっぱり、、、と思いきや、５年前からパリの公園に（今年は１００カ所）。ツリーのリサイクル回収ポイントが設けられました。


道ばたやゴミ捨て場に持ってゆく代わりに、最寄りの公園の回収ポイントまで持ってゆけば、その公園で再利用してくれます。ゆえに今まで街中で回収にかかっていた費用も削減出来ます。ちなみに2010年度に回収された もみの木の数は初年度：2007年の２倍。今年：2011年度は前年度の29,000に対して37,000と27％も上がったそうです。

過去５年間のデータ：
2007: 14,685
2008: 24,449
2009: 27,145
2010: 28,918
2011: 37,000

確実に このリサイクルの企画は人々の間に習慣となり広がっています。


では、この回収された もみの木は何に使われるのでしょうか？　パリの公園や芝生など緑のある場所の垣根？囲い？に厳しい冬の間、公園／花壇などの土を覆うチップに乾燥を防ぎ、適度な湿度と温度が維持出来るらしいです。春に備えてコンポストの準備になどなど。


この企画のコンセプトはリサイクルによって

＊「緑の廃棄物たち」にもう一度、価値を与える。
＊エネルギーの削減：毎年数多く捨てられる もみの木の回収／清掃費用など。
＊市民の意識レベルの向上：一人一人が環境の保護、エネルギー削減に参加する。

都会では失われがちな、そんな意識を生活の中で持つ事も大事ですよね。

国際文化学園　企画室(PARIS France)