パリのオーステルリッツ駅の近く、セーヌ川沿いに派手な蛍光色を放っている建物があります。ここで行われるイベントや関わるアーティストに注目。


黄緑の蛍光色のシルクスクリーンを施したガラスとメタルの建築が目をひきます。ここは1907年に造られたセーヌ川港の倉庫を まるごと改装して数年前に仏モード学院が入り展覧会などを行っていた頃からアンテナに敏感な人々が集まり始めていました。来年の春のリニューアルオープンに向けて現在閉鎖中のガリエラ美術館所蔵のモード展もここで行われ大好評。


最近の話題は ここのレストラン：ワンダーレスト。ここで開かれるイベントがおもしろい！　サヴォア・フェというアーティストプロダクションと２つのパリのクラブ（ソシアル クラブ／シレンチオ）を手がけて有名になった企画グループです。


この空間は新しいタイプのもので彼らの遊び心と思いのまま。常に変化し動きつづけています。そのプログラムは教育的？で異なるもの/企画が互いに出会い、コミュニケーションを取り、混じり合い、出来上がる創作的な世界を提案しています。


例えばワンダーレストはセーヌ川の上に造られたテラスとレストラン。クラブとバーとパビリオンにシネマ、あらゆる空間が融合しています。レストランは屋外とも屋内とも捉えられるインテリア、卓球台があり、その後ろでは今流行のDJがゲストで呼ばれ、長椅子で寛げるといった感じ。プロジェクションのスペースはオープンエアーで映画の上映が行われる事もあれば、テーマ別で クラブになる時はVJ＋DJによるクリエーション。テラスのパビリオンには奇抜なバーがあります。これらは照明デザイナーのヤン・ケルサレとジャコブ＋マックファンランのコラボレーションだそうです。


ワンダーレスはモードとアートの融合した面を楽しむと共に、エンターテイメント、音楽、シネマ、そして また料理も いろいろな形で表現し、それを来る人に経験し発見してほしいというのが、これを企画した人達のコンセプト。

国際文化学園　企画室(PARIS France)