梅雨です。鬱陶しいかぎりであります。梅雨到来とともに降り続いた“長雨”も、今は小休止状態になっている東京。空を覆う厚い雲の切れ間から、時折容赦ない陽光が照りつけ、地表の水分を蒸発させて、これも容赦ない“湿気”をもたらす様（さま）に、既に辟易しているワタクシであります。

　ところで、そんな“空気感”を和らげてくれるかもしれないイベントが、東京都立川市にある『国営昭和記念公園 花とみどり文化センター』で、現在催されております。

　イベントは『第1回 花とみどり・いのちと心 展』というもので、国内外で活躍する現代彫刻や現代アートの作家34名がそれぞれ“花・みどり・いのち・心”をテーマに作品を出品し、“花みどり文化センター”全館にわたって展示されているのであります。

　“様々な造形表現の結合・衝突・混乱による、新たな芸術の可能性を生み出す実験場”

と主催者が謳うこの作品展、それぞれの作家が“花・みどり・いのち・心”というテーマをどう咀嚼して“再構築”しているのか、またその作品群が一つのギャラリーのなかで、どのような“うねり”を生み出しているのか、必見なのであります。

　ちなみに、国際文化で『文化論』を担当するご存知“鉄のゲージツ家”こと青野 正さんの作品も、その“うねり”のなかで“異彩”を放っておりますので、そちらも重ねてご覧いただくことをお勧め申し上げる次第にございます。

Information

第1回　花とみどり・いのちと心 展

会場：国営昭和記念公園 花みどり文化センター（JR中央線 立川駅より徒歩10分）

会期：5月31日（土）〜 6月29日（日）

開場時間：9:30~17:00

入場料：無料