- 14.09.19
巡回パトロール
春はあけぼの、秋はまつり。と、前ログに引き続いて清少納言はんがおっしゃったかどうか定かではありませんが、秋は“まつり”のシーズン。9月も3週目に入ると街は“秋まつり”たけなわで、土日ともなればさまざまな街角で神輿(みこし)を担ぐ掛け声が響き、秋の到来を告げる風物詩に、太古の人間が“収穫の秋”に寄せた期待感の記憶からか、妙に心がさんざめくワタクシであります。
ところで、そんな“まつり”の季節にあって国際文化の渋谷・国分寺両校が、立地する地域の“お祭り”に参加しました。
渋谷校の所在する渋谷区神泉町・円山町界隈を鎮護する『金王八幡宮』、国分寺校の所在する国分寺市南町界隈を鎮護する『八幡神社』。今年は奇しくもこの二つの“鎮守”(ちんじゅ)の例大祭が同日にバッティングし、まさに渋・国の学生が同時刻に“お神輿”を担いだのでありました。
さて数年前、お祭りをパチリしていたワタクシ、旅行者風欧米人男性25歳位に“お神輿”を指さして「あれは何?」と訊かれたことがありました。予期せぬ外国人の襲来にワタクシの脳は完全思考停止、全身から大粒の汗が噴き出してメガネが曇り、視界もゼロに。そんなワタクシの状態もお構いなしにその25歳位青年は矢継ぎ早にEnglishをまくし立ててくる。わずかに聞き取れるのは“What”のみ。身の危険を察してかワタクシの脳は防衛本能を覚醒させ新たな対抗処置として聴覚をシャットダウン。ワタクシはプールの底に潜水した感覚になり、誰かが水面からWhat…What…と呼び掛けてくる・・・。かくして、ワタクシその25歳位青年の“問い”にうまく答えられなかったのでありました。英語習得の必要性を痛感した苦い記憶であります。
その際、That is O・MI・KO・SHI.とだけ言い残してその場から逃げるように離れたワタクシでありますが、件の25歳位青年のために少し補足説明を(日本語でスミマセン)。
まず、“神輿”(みこし)とは“神”の“輿”のことであり、“輿”は“椅子”のこと。なので“神輿”は“神の椅子”、すなわち“神様の乗りもの”と解釈でき、それを皆んなで担いで町内を練り歩くというのは、一種“神様の巡回パトロール”を意味する、と考えられるのであります。
では何故にそんなことをするのか。秋は“収穫”のシーズンでありますが、収穫した作物を農民(収穫者)は自由に食べられるわけではなく、それを権力者に納めなければならない。なので権力者には農民が収穫物を“ごまかさないよう”監視する必要が生じる。つまり“巡回パトロール”がこの収穫シーズンには欠かせないものとなった・・・。どうもこの辺の事情が“お神輿を担いで練り歩く”という風習に影響したのではないかしらん、とワタクシ勝手に妄想するわけでございます。
まぁ、そんなことは気に留める風もなく、学生たちは晴れ上がった青空の下、大粒の汗を流して“お神輿”を担いでおりました、メデタシメデタシ。
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