- 15.11.02
ハロウィン
夏が終わってクリスマス商戦が始まるまでの10、11月に何かイベントを打てないかと、いろいろな業界がかなり前から思案していました。理美容業界も例外ではありません。ハロウィンは、その有力な候補として期待されていましたが、なかなか定着しませんでした。
その状況を打破すべく、最初に仕掛けたのは東京ディズニーランドの「ディズニーハッピーハロウィン」で1997年のこと。同じ年、神奈川県・川崎市では「カワサキハロウィン」が開催されました。今では、前者はディズニーランドのドル箱に、後者は10万人を動員する日本最大のハロウィンイベントに成長しました。ハロウィンの市場規模は1000億円を超え、バレンタインデーを凌ぐ勢いになっています。
田村哲さんという明治時代の科学者が、「ハロウィンの奇習」という次のような一文を書き残しています(明治41年 『外遊九年』より)。
「キリスト教が広まるはるか以前、欧米諸国では11月1日を『オール セント デイ』として、さまざまな神が集まる日と信じられていた。そして、その前夜、すなわち10月31日をハロウィンとし、鬼神妖怪が町中に横行していたずらをする晩だと伝えられた。その夜、アメリカの町では柵が倒れていたり、農家の荷車が隣家の敷地にあったり、神々に扮した子供達がいたずらをして遊ぶ。
日本人の眼から見れば、実にこどもらしい、つまらんことを米国の男女が楽しんでいる。なぜそんなくだらぬことをするのだと問うと、彼らは、『just for fun(ジャスト フォー ファン)=ただ面白いから』と答える。これは米国人が口癖のようにいう語である」
それにしても今年のハロウィンはかなりオーバーヒートしていましたね。盛り上がっていたかと取るか、ちょっと行き過ぎだと考えるか、微妙なところです。でも、渋谷あたりすごい人出ではありましたが、思ったほどの混乱ぶりではなく、コスプレはとても楽しく見ることができました。
ハロウィンが日本に定着したのかどうか、まだわかりませんが、日本オリジナルな形で確実に発展していきそうなのは、この「ハロウィンコスプレ」です。コスプレという和製英語は世界中に紹介されて、kawaiiとともに、現代日本を象徴する文化と認識されつつあることはまちがいないようです。
(国際文化学園FaceBook 〈10月26日〜30日〉 を再構成したものです)
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