国際文化理容美容専門学校

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  • 15.12.14
  • 宝石

 もうじきクリスマス。大人の女性へのプレゼント一番人気といえば何と言っても「宝石」。最近の美容師さんはあまり大きな宝石を身に着けておられませんが、昔の方はかなり大胆に装着されておりました。みなさん一様に「宝石には美のパワーがある」とおっしゃっていました。

 パワーがあるかどうかはわかりませんが、美容にアクセサリーはかかせないもので、とりわけ宝石の輝きは決しておろそかにできないものだと思います。

 

 ダイヤモンドは宝石の中の宝石。それだけに、真贋をめぐる悲喜劇が世界中で後を絶ちません。本やサイトには見極め方がいろいろ出ています。代表的なものは次の二つ。

1)ガラスをこすってみる。

硬度の高い天然ダイヤならガラスに傷がつきます。しかし、大事なダイヤの指輪をガラスに擦り付ける勇気がもてるかどうか?

2)新聞紙の上にダイヤを載せてルーペで覗いてみる。

天然ダイヤは光の屈折率が高いので新聞の字は読めませんが、ジルコニアなどであれば読めるそうです。お持ちのダイヤが本物と信じておられる方は、どうぞお試し下さい。ただし、試す事が幸せな結果を招くかどうかは責任を負いません。

 

宝石2 (2).jpg

 

▲ダイヤか?ガラスか?

 

 日本が世界に誇る宝石といえば「サンゴ」です。

 江戸・安政期頃の浮世絵ではサンゴの玉かんざしをつけている美人をよくみかけます。当時の贅沢品No.1的な存在だったのでしょう。しかし、日本産のサンゴがみつかったのはそんなに古い話ではありません。文久9年(1812年)、土佐(現・高知県)の室戸の漁師が偶然釣り上げたのが初めだといわれています。以来、日本産のサンゴは、世界中で「トサ」と呼ばれるほど有名になりました。

 赤い玉かんざしは「赤玉」と呼ばれます。かんざしや櫛のコレクターで有名な美容師さんに、江戸末期に作られた赤玉のかんざしを見せていただいたことがあります。驚いたことに、真っ暗な部屋でうっすらと赤く輝いていました。「これが本当の『トサ物』なんだよ」と、いとおしむように話されたことを思い出します。

宝石ダイジェスト.jpg

 

 ▲歌川豊国画「江戸名所百人美女」より サンゴ玉のかんざしをつけた美人

 

 最近の若い人は、宝石に対して、よりシンプルな興味を持っていると聞きました。自分の誕生石をそっとポーチに忍ばせている人もいるようです。また、過剰な加工がされていない、素朴で安価な宝石ジュエリーも売られるようになりました。美のアイテムとして、宝石が再び脚光を浴び始めています。(S)

 (国際文化学園FaceBook 〈12月7日〜11日〉を再構成したものです)

 

 

 

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