- 20.04.24
センチメンタルジャーニー
タイムマシーンの返却時間にまだ間があるので、もう少し時間旅行を続けよう。
ということで、この写真は1956年(昭和31年)の卒業式の様子。この年は、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)の国分寺校が当時の学校教育法に則って『第二国際文化理容美容学校』として設立し、認可された年。現在の渋谷校は、これに先駆けること3年前、1953年(昭和28年)に『国際文化理容美容学校』の名称で設立認可されているので、この式典は国際文化理容美容学校3期生のものか。
卒業証書を授与しているのは、本学初代校長の武市素以子先生。会場はおそらく教室から急ごしらえしたものか、壁は板張り、照明は裸電球なのが確認できます。
卒業生に目を向けると、身長差を考慮してか女子が前方を占め、男子は後方に陣取っているようです。それぞれの顔を見てみると、ワタクシの主観になりますが幼い顔が散見され、中学卒業の学生も多く在籍した当時の様子がうかがえます。当時の就学期間は一年制でしたので、卒業生の年齢は多くが17歳から19歳といったところなのでしょう。
ところで、1956年といえば、日本が1945年に迎えた『太平洋戦争』の終戦から僅か11年しか経っておらず、この写真の皆さんも幼少期に戦争を経験したことになります。きっと多くの皆さんが戦争で肉親を失っているかもしれず、手に理美容という職をつけ、親の代わりに家計を支えようと志す学生も多かったハズ。そんな悲喜こもごもを抱えて並ぶ一人ひとりの新たな門出を見ていると、想像しがたい彼らの苛酷な人生に不覚にも泣きそうになります。
この写真が撮られてから今年で64年。写真に写る皆さんがご存命ならば80歳を超えている計算になります。今となっては追跡しようもありませんが、皆さんの人生が実り多いものであったことを、切に願わずにはいられないワタクシであります。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。