- 20.07.29
白ゴム物語
先週末、2年生(132期)の『一学期末実技試験』が行われた旨のご報告はさせていただきましたが、理容科の『ワインディング試験』をパチリしていて、そういえばワインディングに使う輪ゴムって、2種類あるんだっけ…とボンヤリ。ということで今回はワインディングに使う輪ゴムのオハナシです。
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)ではワインディングに2種類の輪ゴム(同価格)が使われており、どちらの輪ゴムを使用するかは学生の選択に委(ゆだ)ねられている…。と言いたいところだが、どうもそうでもないらしい。
ワインディングに使用する輪ゴムはオレンジ(褐色)と白の2色があり、国分寺校は概ねどちらを使うかは学生の自由。が、渋谷校は担任が技術力を認めた学生のみが白ゴムを使えるのだそうで、言ってみれば白ゴムは柔道や空手における黒帯のような存在なのだとか。
渋谷校には、かつてワインディングクラブと呼ばれる練習仲間が高じて自然発生したコンテストでの上位入賞を目指す集団(コンテスター)が存在し、白ゴムを使う彼らから、白ゴムはコンテスターの象徴になった。
時は流れて、今ではそのワインディングクラブは無くなってしまったものの、渋谷校にはその流れを汲んだものか白ゴムは技術優秀者の証(あかし)といった不文律が出来上がり、使用すらも担任の認可が必要となっているのだそうだ(まぁそれ以前から上手い学生は白ゴムを使っていたのかもしれないが…)。
一方、国分寺校にはそこまでの白ゴムに対する括(くくり)はないものの、やはり白ゴムは技術優秀者の証という不文律はあるそうで、大して上手くもないのに白ゴムを使うと白い目で見られたりバカにされたりするのだそう。もしかするとこの不文律、本学に限ったハナシではなく、理美容学校全体に云えることなのかもしれない…。
確かに、ロットに巻かれた黒髪を留める白ゴムは美しく、白×黒のコントラストが見映えを割り増ししているに違いない。が反面、そのコントラスト故により拙さ(つたなさ)をも際立たせ、言ってみれば上手い人はより上手く、下手な人はより下手に見せるのが、この白ゴムというもののようで、アラが目立ってしまうが故に上達するにはもってこいのアイテムなのだとか。やはり、シロウトには手の出せないシロモノなのでありましょう。
と、理容科の試験をパチリするにつけ、5名ほど白ゴムを使う学生を認め、この学生は確かに上手だし、何よりもワインディングが好きなんだろうなぁ、と心得たワタクシでありました。
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