- 20.09.11
心配顔
かつて髪を染めるという行為は、ここ日本では白髪染め(主にヘアダイ)が主流で、オシャレというよりもむしろ体裁を整えるための止むに止まれぬ行為でしかなく、それをオシャレとして楽しむ御仁はごく限られたマイノリティだったと記憶している。
その止むに止まれぬ行為がオシャレとして一般化してくるのが、バブル崩壊後の1990年代初頭で、以後、親の目を盗んで風呂場でこっそりブリーチしたりメッシュを入れたりしていた若者が、堂々とサロンでプロにカラーリングしてもらう時代になった、と認識している(それ以前にもサロンメニューにはヘアダイとかありましたよ)。
そんな世の中の機運に合わせ、ヘアカラーをするためにサロンに向いた消費者の足を留めさせようと、より高品質な技術やサービスの提供、およびその啓蒙活動を展開すべく設立されたのが『日本ヘアカラー協会』(JHCA)だった。
時は1996年。それから24年経った今、ヘアカラーはサロンメニューとして確固たる地位を獲得し、カラーリストなる専門職の輩出にまで至っており、同協会(JHCA)の果たした功績の大きさが窺えようもの。
そうしたJHCAの展開する啓蒙活動の一つにカラーリストの認定制度があり、同協会が設定する5段階の基準をクリアした人材を星(★=スター)の数で表して認定し、技術向上の指針にしているもよう。
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)は、このJHCAが設定する教育水準を満たす認定校(東京に2校、全国でも9校しかない)で、本学の授業を受けることで協会が認定するシングルスター検定の受験資格が得られる寸法(ちょっと自慢…)。
このほど、そのJHCAのシングルスター検定試験が2年生(132期)を対象に行われました。例年ならば4月に行われていたものが、コロナ禍の影響で今年は9月にずれ込んだようで、今後シングルスターを認定された学生のうち、希望者は課外授業のJHCAダブルスター検定コースを受講してダブルスター獲得を目指すのだそう。
午前中に筆記試験を終えた学生は、午後に25分間の実技試験に臨んでおり、ワタクシ、その実技テストをパチリした次第。
試験には途中5分間の中間審査があり、指示によりウィッグから離れた場所で審査員(協会から派遣)を見守る学生の心配顔が、とても印象に残った検定試験でありました。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。