- 20.10.26
LOHASという波
健康ブームである。
アメリカから持続可能なヘルシーでエコな『LOHAS』(ロハス)というライフスタイルが紹介されて以来、ずっと健康ブームが続いているようで、今般のコロナがあってどうなるものかと思っていたが、どうもこの健康ブームは根強いようだ。
1990年代のアメリカ西海岸で起こったLOHASの考え方は、2000年代に入ると日本にも上陸を果たし、バブルで飽食を尽くした感のあった日本社会にうまくマッチした。以来、量より質を求めた高所得層を中心にジワリとロングスパンでの流行を見せ、20年経った今では流行ではなく定着と呼んだ方がシックリくるまでになったのかもしれない。
そんなLOHAS、その流行はさまざまな分野に波及しており、例えば本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)のカリキュラムにも影響しているといえる。
本学の2年次に履修する選択科目に『からだコミュニケーション』なる授業がある。休み時間にタオルを手にジャージ姿で移動する2年生をよく見かけるので、けっこうハードに動く授業があるのだろうと思っていたのだが、先日この授業をパチリする機会があり、ジャージの学生はこの授業の学生だったのかとナットク。
この授業、本学の『卒業記念発表会』でのパフォーマンスステージの演出やダンスの振り付けでお世話になっている『ダンスカンパニー・チャイロイプリン』を主宰するスズキ拓朗さんや、同カンパニー団員の方々が講師としてご指導いただいているもので、ヨガを取り入れた体操で心身のバランスを整えるというもの。
心身の健康を保つためにヨガをライフスタイルに取り入れるというのは、『LOHAS』の考え方にも通じるところで、まさにこの授業はLOHASの影響下にあるといえそう。
遡れば、1960年代にアメリカで起こったベトナム戦争での反戦運動時、若者が傾倒した仏教やヒンズー教の教義やら呼吸法やらから取り入れた身体マネジメントの方法論(その一つにヨガがある)が、脈々と受け継がれてLOHASに繋がった。
そんな反戦運動から起こったヒッピーカルチャーの一端が、連綿と波のようにうねってLOHASに繋がり、それが更にうねって日本に達し、国際文化でヨガを取り入れた授業となって打ち寄せている。
これぞまさに歴史のうねり。そのうねりを受けた学生が、今度はそれをどううねらせていくものか、興味の尽きないところであります。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。