国際文化理容美容専門学校

渋谷校/国分寺校
厚生労働大臣指定

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  • 20.10.07
  • 季節の風情を装束で

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 人の色彩感覚の成長を左右するものは何だろう。

 一般に、色彩に限らず人に備わるあらゆる感覚は、その人の生まれ育つ環境によって鋭敏になったりならなかったりすると云われている。ならば人の色彩感覚も、その人を取り巻く環境によって大きく変わるといえるのだろう。

 人の色彩感覚に影響を及ぼす環境といってもいろいろだろうが、なかでも自然環境、いわゆる自然界に存在するに多くの影響を受けるのだろうと勝手に思っている。

 モンスーンアジアと云われる気候帯に位置する、島国の日本。周囲を海に囲まれているために多量の降雨があり、時としてそれは甚大な災害をも招くが他方で多様な植生を生み、春夏秋冬ハッキリ季節が分かれて(今は夏冬のみになりつつあるが…)、その季節特有のを生み出している。私たちはそのを見て育ち、色彩感覚を養うのに違いない。

 そして…、先人はその生活に取り入れ、単調な暮らし濃淡(メリハリ)を加えてきた。なかでも、人が最も自然界を真似したのが衣服(装束)で、の素となる染料や、を出す染色技法の開発に心血を注いできた。

 とはいっても、実は1000年も前に自然界の色を写し取る装束はほとんど完成をみた、とも云われ、以来、装束という点で多少の変化はあっても、ハッキリ進化といえるような進歩は遂げていないともいえる。

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 その完成形と云われる装束が世にいう十二単で、正式名称は『五衣唐衣裳』(いつつぎぬからぎぬも)というムズカシイお名前。

 この装束、単純に自然界を真似しただけに留まらず、自然界色の移ろいをも(におい)という重ね着した装束の色の濃淡変化、グラデーションで表現。先人はその季節特有(色のグラデーション)で季節の風情を表して、生活に潤いを持たせてきたといえる。

 本学国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)に本拠を置く『平安装束 東京道場』(荘司礼子 会長/本学校長)は、そうした先人の風情を現代に蘇らせるべく、装束の着装技法を中心に研究を重ねている機関。

 このほど、同道場では『平安装束』をご覧いただく装束展を一年にわたって企画。まず第一弾は『美しいかさね』と題し、先人の愛でた季節の風情を、展示する装束で楽しんでいただく趣向。会期は今週9日(金)までと残りわずかになりますが、第二弾、三弾と続きますので、当HP内『国際文化事業部』>『平安装束 東京道場』ページをご確認くださいませ。会期によっては荘司会長による衣紋展示もご用意しているそうなので、ご注意ください。

 尚、を避けるため、入場は予約制となっておりますので重ねてご注意を。

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