- 21.01.06
古よりのシステム
あけまして、おめでとうございます。
昨年末、2020年の最終稿を上げてから早10日、年も改まり本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)でも、本日6日より学生の登校が始まりました。
とはいっても、実際に校舎に登校しての授業が開始されたのは、この2月に国家試験を控えた2年生(132期)のみで、1年生(134期)は自宅でのリモート授業。コロナの勢いが増しているなかでの苦渋の選択だったようであります。
ところで、その2年生が登校してくる校舎には、只今『門松』(かどまつ)が据えられております。門松が据えられる期間をマツノウチ(松の内)と呼ぶように、伝統では元日から15日まで飾られるようでありますが、近年では関東地方を中心に1月7日までの設置とするところが増えているそうで、さて、本学はいつまでの設置か。
ということで、2021年は縁起ものの『門松』のオハナシでスタート。
で、この門松、そもそも何のために飾るのかといえば、早いハナシが福を呼び込むためで、もう少し詳しくいうと、年神(としがみ)様を迎え入れるための依り代(よりしろ=霊を憑依させるための物体)ということで、穀物神とされる年神を迎えて五穀豊穣を願ったとする、農村社会特有の習俗なのだそう。それが全国に広まったというのだから、かつての日本社会は全体が農村だったということか。
ただ面白いことに、その農村の風習の起源が、実は平安時代の宮中行事『小松引き』にあるということで、初子の日に松の若木を引っこ抜いて後で住まいに飾る、という貴族の遊びに由来するということ。貴族の風習にあやかって一般が真似る、というと少し切ない感じがしなくもないが、割とマイナーなパターンに違いない。
この門松を飾るという習俗、考えてみれば、村の入り口や道筋に据えて邪気や禍(わざわい)を退けるという『道祖神』と併せ、地域と家というコミュニティの大小で、二重に禍をブロックして幸運を呼び込もうとするシステムだということに気づく。
こうしたシステムが古(いにしえ)より考えられてきたという事実に、今般のコロナ禍という事象が、何も未曾有なことではないと気づかされる次第。
ちなみに、学校に飾られた門松は、竹の上端を水平にカットした寸胴(ずんどう)タイプだそうで、鎌倉時代から飾られている形だとか。いずれにせよ、門松にあやかって学生の福多からんことを祈る年始めであります。
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