国際文化理容美容専門学校

渋谷校/国分寺校
厚生労働大臣指定

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  • 21.04.05
  • 100年後のジェンダー

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 100年経てば習慣も変わる。

 3月に行われていた134期生(当時の1年生)の『MSOJ』(日本メイクアップ連盟)3級検定試験をパチリしていて、そう思った。

 本学国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)は『MSOJ』の認定校なので、通常の必修授業を受けていれば、同連盟の3級検定試験を受験する資格が得られる。なので1年生のほぼ全員が『MSOJ検定3級の資格を持って2年生に進級し、さらにメイクを極めたい人は選択授業メイク検定コースを選択して2級取得を目指したりしている。

 その3級検定試験を撮影したのだけれど、試験密を避ける必要上、複数回に分けて行われていたようで、ワタクシが覗いた教室は男子学生の受験が目立っていた。

 で、冒頭のコトバが頭に浮かんだ。

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 「男が化粧するなんて、もっての外!」などと、ジェンダーレスが叫ばれる現代にあっては由々しき思考が罷り通った時代が長く続いた。否、待てよ。化粧生業(なりわい)とする化粧師(けわいし)もを結い上げる床山(とこやま)も、例外はあるにせよ元々男の仕事であったハズ。まぁ、それはそれでジェンダーレスには反するわけだけれど、それは置いて、化粧男の仕事という枠組み特定の社会では未だに存続している。

 なのに何故、何時から「男が化粧するなんて、もって外」になってしまったのか。

 それは、たぶん戦争原因しているに違いない。

 『太平洋戦争』当時、戦況が悪化するにつれ、日本は慢性的な兵員不足に陥っていたハズで、それが証拠に戦争末期には学徒出陣といって20歳以上の学生も徴兵されて戦場に送り出されていたのは周知のこと。男性貴重兵隊要員であり、化粧に時間を費やす余裕など爪の先ほどもなかったし(女性だってそうだったハズ)、それを社会(戦時中)も許さなかった。

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 きっとそんな風潮が終戦後も長く続いたに違いない。戦後76年経った今、海外から押し寄せるジェンダーレスの波に洗われ、ようやく日本も戦前の姿に戻ろうとしているのかもしれない。

 ただ、ジェンダーの問題は、本来、何故化粧床山男の仕事であったのかが問われるところで、問題の根源は文化的にもっと根深いところにあったと考えても無理はない。たぶん宗教的解決をみない限りここ日本でも性差問題の根本的解決は難しいに違いない。

 とまぁ、小難しいハナシはさておき、男子学生が熱心にメイクアップしている光景を見るにつけ、100年後にはジェンダー(性差)の問題はどうなっているのだろうかと、あまりに遠い未来のハナシに物見遊山を隠せないワタクシでありました。

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