過日、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）で『理容体験入学会』が行われた。例によって参加者は女子が多く、男子は少数派だった。

　その光景は、前にも書いたとおり少し前までは考えられないもので、かつて理容体験の参加者は圧倒的に男子が多数を占めていた。

　何故なんだろう、と思う。

　ロンドンスタイルやニューヨークスタイルといったお洒落なメンズサロンの出店が相次いだこと。フェードスタイルというサイドとバックを刈り上げたメンズヘアの流行。エステにおける顔剃りなど産毛処理にシェービングが有効であること。など、何故を埋めるピースはいくらか挙げることはできるが、果たしてこれが女子人気の決め手になりうるのだろうか。

　やはり解らないのである。ジェンダーレスの一言で片付けられるものではない。或いは「人気なんだからそれでいいじゃないの」との声もあろうが、謎のまま残しておくのは気持ちが悪い。座りが悪いのである。

　何故、女子に理容が人気なのか。たぶん、これにはワタクシたち旧人類のステレオタイプには理解できない何かがあるに違いなく、人類が新たな領域に踏み込んだ表れかもしれない、と思う今日この頃なのであります…なんのこっちゃ。