- 22.04.01
円空、現る!
円空(えんくう)仏や木喰(もくじき)仏に代表される一刀彫の仏さまは素朴な作風で、鎌倉期に円熟を極めた感のある写実的な木造仏とは一線を画した趣がある。
部分部分を彫り出し、それを寄木細工のように組み合わせていく大きな木造仏は、かつて偉い僧侶のいる大寺院でしか拝めなかった。だから、例えば慶派(日本史上最高にして最大の仏師集団!)の手になる仏像に対し、つくりも簡素にもっと身近に、庶民が気軽に拝める仏さまとして、一刀彫の仏像が江戸の初期より作られてきたのだそうだ。
この一刀彫と呼ばれる仏像、仏師(ぶっし=仏像を作る人)は彫り始める前から材料となる丸太の中に仏を見出し、後はただ仏の命ずるままに彫り出していくだけ、と仏師は異口同音に口を揃える。そう、他の仏像は知らないが、一刀彫の仏像は仏師の考えで生み出されるものではなく、丸太の中に眠る仏の意思によって彫り出されるのだそうだ。
つい先日、それと似たようなハナシを聞いた。
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)で『美学』の講師を務める青野 正さんが、それに近いハナシをされたのでオドロイタ。
曰く、青野さんの創作は材料となる鋼材を捜しだすところから始まるそうで、例えばある鋼材を目の前にした時、その鋼材が青野さんに意思を伝えてくるのだそうだ。後は青野さんが鉄の意思をカタチにするだけ、なのだそう。もしかすると、青野さんは円空の生まれ変わりなのかもしれません、あの、今日は4月1日です、悪しからず。
そんな氏が、只今、銀座のギャラリー『+NOTION』(プラス ノーション)さんにて個展『星空のマント』を開催しています。ただ、会期が4月2日(土)までと余すところ1日となってしまいましたので、明日一日、ご都合が合う方はおいでくださいませませ。
加えて、先日ご紹介した『1888年製造のイギリス製レール』を使ったオブジェが、只今、復元された『旧国立駅舎』(今は多目的スペースとして使用)に展示されております。これも会期が4月3日(日)までと、残り2日となっておりますので、万象お繰り合わせの上、お越しくださいまし。
ちなみに、4月3日の『旧国立駅舎』のイベントでは、午前11時より青野さんを交えたトークイベントが予定されているそうなので、乞うご期待!
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。