本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）がご用意している『オープンキャンパス』に『学校見学会』というのがある。

　これ、授業の様子をご覧いただく企画なのだけれど、完璧に普段の様子を見ていただけるのかというと、なかなかそういうワケにもいかないようだ。何故ならこの日は『学校見学会』の日と学生も知っているから、自ずと盛った自分を演出してしまうからだ。

　加えてこの日は、見学される皆さんにせっかくだからいろいろな授業を見ていただこうと、特に実技系の実習授業を多く編成して、バラエティに富んだものをご提供しているという、サービス満載デー。

　だから、普段どおりの学生の様子を見たいとなれば、抜き打ち的に突然授業見学に訪れ、こっそり教室を覗く。或いは、近くの高層マンションの一戸を借りる若しくは購入して、望遠鏡で覗き見る以外に方法はないことになる…なんちゃって。

　それでも、もし見学者が見ていることを学生に察知されると、きっと意識されてしまうに違いない。まぁ、マンションから覗いていたら逮捕されちゃうけど…。

　そう、これは『観測者効果』なのだ。「観測者の視点（観測という行為自体）が、観測結果に影響を及ぼす」という、あれなのだ。加えて、そこには「こうあって欲しい」という観測者の思い入れ、『観測者バイアス』が働くので、真実を捻じ曲げて見てしまう恐れがある。世の中、なかなか真の姿には辿り着けないシクミになっているのかもしれません。

　果たして、先日開かれた『学校見学会』に訪れた皆さんは、何組にも分かれて学生の様子を見て廻ったのでありますが、嘘のない国際文化は垣間見えたのでありましょうか。