国際文化理容美容専門学校

渋谷校/国分寺校
厚生労働大臣指定
MONTHRY ARCHIVE
  • 22.06.29
  • カムイを招いて

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 ワタクシたちの住む日本列島は、地勢的に特異な地域といわざるを得ず、有史以前、先史の頃よりさまざまな人種・民族がこの地を訪れて混血が進む一方、文化も混合してきたのだそうだ。

 例えば、本学国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)に本拠を置く『美容考古学研究所』(村田孝子 所長)が研究を進める「古代の髪型」の採集対象となっている『縄文人』にしても、単純にどこどこの民族から枝分かれしたというような出現の特定が難しいと云われ、これはこの日本列島に暮らすニンゲンの宿命といえるのかもしれない。

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 とはいえ、文化人類学的アプローチに加え、科学は日々進歩しているわけで、DNAの持つ遺伝情報ゲノム解析が発達した結果、これまで縄文人コーカソイド系の人びとだったのでは…といった説も覆され、ワタクシたちと同じモンゴロイド系だったと結論づけられたのは最近のハナシという。それだって更に科学が発達すればどうなるかはわからないのだが…。

 そういうワタクシたち現代の日本人(大和民族)だって、さまざまなが混血しており、なんと最新の研究では、ワタクシたちのDNAには平均して10%ほど縄文人由来の遺伝情報が組み込まれていることが判明したのだそうだ。つまりワタクシたちは10%縄文人でできている、ということになるからオドロキ。

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 その研究結果によれば、最も縄文人遺伝情報を受け継いでいるのが『アイヌ』の人たちだそうで、その割合たるや49%。ほぼ半分縄文人と同じ遺伝情報でできているということになる。これも今後の研究でどう覆されるかわからないが、これを信じるならば、かつてのアイヌの人びとの暮らしから縄文人暮らしぶりも垣間見えてくるのかもしれない。

 ということで、縄文人アイヌ民族の類似性に着目したものか、先週同研究所が開講した勉強会ではアイヌ民族にスポットを当て、特に生活様式や風習といった細々とした生活の類似性以前に、縄文人より色濃く受け継いだかもしれない精神世界のハナシを『関東ウタリ会』(ウタリとはアイヌ語で親族・同胞・仲間の意)会長の浦川治造氏をゲストに招いて披露しました。

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 講話では、ステージに祭壇を設けてカムイ(神々)を招き、恵みを祈願する儀式を行なっていただき、アイヌの儀式を通じて縄文儀式に想いを馳せたのでありました。

 奇しくも、このステージでは暗にカムイ神道における八百万の神(やおよろずのかみ)との類似性も示唆され、そうしたアニミズム(万物に神が宿ると考える原始宗教観)への信仰が、縄文人大和民族との類似点となるやもしれず、ワタクシたちのDNA10%受け継いだとされる遺伝情報に組み込まれているのかなぁ…と考えさせられたりもする勉強会でありました。

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