- 22.11.07
薬師三尊、ご開帳!
今年も早11月に入り、立冬を迎えました。12月に入って忙しくなる前に地域の話題を一つ。
ハナシは10月。本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)国分寺校の程近くに『武蔵国分寺』跡地があるのですが、その一画に『薬師堂』なるお堂があり、その名のとおりお堂の中には『薬師如来坐像』が安置されて、年に一度10月にご開帳(一般公開)されています。
この『薬師如来坐像』、大変に古い仏像で平安時代の作だとか。国の重要文化財に指定されています。何を隠そう、この仏像さんこそが『武蔵国分寺』のご本尊。
1333年(元弘3年)、新田義貞vs鎌倉幕府軍による『分倍河原の戦い』で『武蔵国分寺』の多くの伽藍が戦火に包まれた際、自ら飛んで難を逃れたという曰くつき。
まぁ、実際のところは僧侶に運び出されたんでしょうが(あたりマエダのクラッカーね)、一説には、焼け落ちる前の金堂には本尊として『釈迦如来坐像』が安置されており、像高5mを超える巨仏だったため、救い出すことが叶わず焼失してしまい、運び出された『薬師如来坐像』がご本尊になった、という説もあるやなしや。
これ、全国に遺る『国分寺』のご本尊の多くが『釈迦如来坐像』だということと、全国に国分寺建立の命を出した『聖武天皇』の勅(ちょく=天皇のコトバ)にも「国分寺には一躰の釈迦如来像を祀ること」とあることからも、かなり信憑性のあることと思うのですが、真実やいかに…。
とまぁ、そんなレキシのある『薬師如来坐像』が、10月10日(日)にご開帳されたのでパチリ(なんと写真撮り放題!)。
当日は小糠雨降る生憎の天候で、来堂者もまばら。でも、初めて拝見する像高2mにも達しようかという立派なお姿に、大感動のワタクシでありました。
ちなみにこの薬師さん、脇侍(きょうじ=如来の脇に付き添って立つ菩薩。二躰で一対を成す)に『日光・月光菩薩』を従えた『薬師三尊』のカタチをとり、さらに眷属(けんぞく=従者)として『十二神将』(仏に帰依したインドの神々)までをも従えるという完璧なラインアップなので、見応えマンテンなのであります。
薬師如来は、特に病気平癒に効き目のある仏さん。もしかすると国分寺建立の目的が天然痘撲滅だったりしたことが、本尊を差し置いて薬師如来像が救い出された理由だったりするのかもしれません…。
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