- 23.01.18
温故知新のカタチ
温故知新。
この有名な四字熟語、「子曰く、故きを温ねて新しきを知れば、以って師と為るべし」と説いた『論語』からの抜粋で、みなさんご存じ「昔を知って未来に生かそう」的なコトバだ。
孔子先生は「古くからの教えを学ぶことで新たな見識が得られ、そうすれば人に教える立場になれる」とおっしゃったと、そのお弟子さんたちが『論語』にまとめたが、師にならずとも昔のことを知るのは大事なことだ。
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)に本拠を置く『美容考古学研究所』(村田孝子 所長)が研鑽に励んでいる古代の髪型研究も、究極的には解明した古代の髪型を現代や未来のヘアスタイリングに生かせたら…といった思いもあるに違いない。
ところで、昨年末(といっても3週間ほど前)に開講した同研究所の『縄文サロン』では、2022年の有終を飾るべく、村田所長自らが氏の専門分野である『日本髪』についての講義を行い、古墳時代からの髪型を踏まえて日本髪誕生の軌跡に迫りました。
なかで、埴輪に日本髪の原型のようなヘアスタイルがあることからか、同研究所で多くの土偶ヘアを再現してきた武村職員が、現代のような道具のなかった古墳時代にそうした髪型をつくることは可能だったかを実演検証。みごと櫛やブラシ、輪ゴムなどを使わずに手ぐしのみで日本髪のようなスタイルを結い上げ、感嘆の声を誘っておりました。
特に、鬢(びん=もみ上げから耳にかけての横に張り出した部分)のつくり方に、土偶ヘア再現のノウハウを垣間見たようで、毛先からくるくるロール状に巻き込んで鬢を形づくるといった斬新なアイデアに、まさに温故知新のカタチを見た思いのワタクシでありました。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。