- 23.11.10
ブレスレットの誘惑
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)に本拠を置く『美容考古学研究所』(村田孝子 所長)のアドバイザー的存在だった故 平野 徹 先生(前理事長)の急逝を受け、その後の動向が注視されていた同研究所が動きを再開させた。
それまで月1回のペースで開いてきた『勉強会』をリニューアル。『美容考古学フォーラム』と名称も新たに年4回の開催に変更し、規模を拡大してさらに様々な角度から美容考古学を掘り下げていくもよう。
その第1回目となる『美容考古学フォーラム』が10月27日(金)に開講された。初回のテーマは『貝輪(かいわ)から考える縄文人のおしゃれ』。
講師に文学博士の忍澤成視(おしざわ なるみ)さん(市原市教育委員会学芸員/早稲田大学文学学術院非常勤講師)を迎え、縄文人の遺骨とともに出土する貝輪(貝殻の中央部をくり抜いたブレスレット)から、おしゃれ(アクセサリー)に傾けた縄文人の情熱に迫った。
縄文人に負けじと貝輪づくりにエネルギーを注ぐ忍澤さんの研究方法は、推論を立てそれをフィールドワークで実証していくというオーソドックスなスタイル。
しかし、そのフィールドワークに並々ならぬものがあり、細かな遺物を地域ごとに集めて分類・体系化するといった地道な作業を何年も延々と続ける傍(かたわ)ら、全国に広がる遺跡を伊能忠敬よろしく足を頼りに歩いて周ったり、伊豆七島の荒磯で波に揉まれながら貝を採取したり、その採った貝から縄文人も使ったであろう古代の道具(それすら自作する)を用いて貝輪を作り出したりと、その行動はまるで縄文人になりきって彼らの美に対する情熱というか熱量を推し測っているかのよう。
このフォーラムでは、そんな忍澤さんの熱量が会場にも伝わり、集まった多くの皆さんは貝輪の魅力、ひいては忍澤さんの魅力に引き込まれていたようでありました。
なかには、この縄文人のオシャレ感覚を自分のオシャレに取り入れたい、と思った人もいたとかいなかったとか…。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。