- 24.05.07
いざ、ルーツ巡礼へ
アニメや漫画、J-POP…。いわゆるサブカルで日本に興味を持った海外の若者、否、老若男女が日本を訪れ、食事や工芸、建築など、サブカル以外の伝統的なカルチャーに触れてさらに日本愛を募らせていく、といったケースがたびたびメディアで紹介されている。
西洋からみた辺境の国日本は、国境をすべて海で囲まれて陸続きの他国がなく、そのためか独自の文化が熟成されてきた感がある。加えて300年に及んだ江戸期の鎖国政策も大きかったか、欧米との違いはもちろんだが、他のアジア地域ともまた違った文化を持つ国になった。
海外からの観光客曰く「日本は伝統とハイテクが混在している国」なのだそうだ。
特に民族衣裳を街中でふつうに見かけるなんてことはアメイジングだそうで、他の先進国では[お祭り]でもないかぎり見ることができず、大都会で日常的に民族衣裳を見ることができるのは日本だけなのだとか(もちろん大都会でなければ、まだまだ民族衣裳で生活している地域はありますよ。なんたって世界は広いのだ)。
それならば。
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)の『国際文化学園事業部』(荘司礼子 理事長)が不定期に開催している平安装束の祭典『能楽堂公演』をご覧になってはいかがか。開催場所も渋谷のセルリアンタワー東急ホテルB2の『セルリアン能楽堂』だから渋谷駅から近いし交通の便もバツグン。
例えば、今回開催された『第2回能楽堂公演』のテーマは『加冠の儀』というもので、『源氏物語 第一帖 桐壺』に描かれる光源氏の元服(成人)の儀式『加冠の儀』を有職故実(宮廷や武家に伝わる古来からの習俗や作法)に則って忠実に再現した、いわば無声有職劇。
登場人物の多くは、光源氏をはじめ桐壺帝や左大臣、大蔵卿といったメンズばかりなので必然的に見れる装束は男性装束の束帯(そくたい)や警護人の武官束帯(ぶかんそくたい)といったものばかりだったのだが、かえって男性装束をそのボリュームで見れる機会は一生に一度あるかないかだし、十二単を着た女官も何人か出演していてとにかく圧巻だった。
男性装束どころか、十二単を含めた[平安装束]を直に見れる機会などワタクシたち日本人にも滅多にないものなので、これを海外からの観光客にご覧いただいたら、その狂喜乱舞たるや幾ばくなるものか。
日常の生活に[きもの]という民族衣裳(伝統装束)が溶け込んでいる日本。なので[きもの]姿はいつでも何処でも何度でも見ることができる。
でも、たまにはその[きもの]のルーツたる1200年変わることなく受け継がれてきた[平安装束]をご覧になるのも一興かと。今年は10月17日(木)にも『能楽堂公演』が予定されているので必見です。ちなみに次回の公演は『武官装束』が勢揃いするのだとか。
さて、1200年のレキシを持つ[平安装束]に海外の皆さん、否、ワタクシたち現代の日本人は何を思うのでありましょう。いざ、ルーツ巡礼へ...。
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