- 24.05.24
代理人社会
AI(artificial intelligence=人工知能)の発達に伴い、VR(virtual reality=仮想現実)の映像技術が長足の進歩を遂げ、今や[仮想現実](VR)の中でさまざまな[擬似体験]が可能となり、そのリアルさに磨きがかかっていると聞く。
きっと20、30年もすれば、誰でも家に居ながらにしてお手軽に世界各地を観光できる世の中になるに違いない。
でも、それはあくまでも視覚や聴覚からの情報の再現に限られ、その他の感覚、五感を刺激する風や匂いなどを再現するには巨大な装置も必要だろうし、それに旅の醍醐味ともいえる食(味覚)の再現など、まだまだ越えるべきハードルは多いハズ。
まぁ、全てをVRでというのではなく、ある程度リアルを組み合わせたハイブリッドでの運用なら、オモシロイ体験ができそうではあるのだが…。すでに映画館などパブリックな施設ではVR的な装置の運用が始まっていて、どこまでリアルが追求できるものか更なる進化が待たれるところだ。
こうしたVR技術の発展が、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)も属する[理美容界]にどう影響していくものか定かでないが、こと学校に限ればVRを活用した授業の運用により、かなりの時間数で先生も学生も在宅のままに授業が展開できたりするのかもしれない。
でもまぁ、それもまだまだ先のハナシ。もう少しワタクシたちはヴァーチャルじゃないリアルな世界で、日々地道に職場や学校に通わなければいけないようだ。
時に、本学の2年次に組み込まれるサロン業務のロールプレイング授業『サロン実習』は、本学が併設する美容サロンで実際のお客様を相手にスタイリストをヘルプしたり、アシスタント業務をこなしたりする授業なのだが、これなど、現場でのリアルを実体験して就職試験や就職時に備えるもので、仮想ではないリアルが大前提。
けれど、この授業などまさにVRを活用すれば大きく様変わりする可能性がある。それどころか仮想ではなくリアルな世界でもアンドロイド(人型ロボット)が発達すれば、お客様やスタイリスト役をアンドロイドが演じたりする授業が展開できるに違いない。
何なら、学生の方でも自分の役を演じるアンドロイドが派遣できたりして、自分は家でゴロゴロしてるだけ、なんていう世の中が待っているのかも。それが高じると技術を習得したのもアンドロイドで国家資格を取ったのもアンドロイドてなことにもなったりして、全てのモノゴトがアンドロイドを代理に立てた、[代理人社会]なんていういかにも[星 新一]的な世界が現実になるのかもしれません。
いずれにせよ、VRの発達にしろロボット技術の発達にしろ、ますます人類の影は薄くなっていくいっぽう。近未来での主役は、もはや人類ではないのかもしれません、なんちゃって。
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東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。