- 24.06.24
祭り
『祭り』といえば秋だ。
『祭り』の多くは、本来[収穫祭]と呼べるもので、収穫できた[農作物]の[お礼]と翌年の[豊作]を[神]に祈るものだった。ゆえに[収穫の秋]に行うのが常だった。
例えば、明治初期の1900年時点でさえも85%の国民が[農民]だったということだから、それ以前はもっと[農民]が多かったに違いなく、ここに[日本の祭り]=[農民の祭り]=[収穫祭]という図式が成り立つのである。
国民の8割以上が農業に従事し、秋にはみんなで[収穫の喜び]を分かち合い、『祭り』で一年の苦労から開放されてまた次の一年に備えてきた[農村社会]だった頃の日本。
それから120年余りが経過した2020年時点には[農業従事者]は全国民のたった1.33%に激減(激減どころじゃない!)、[収穫の喜び]を味わえるのもごくごく限られた人だけになってしまった。この120年、江戸の鎖国から開放路線に転換した日本、西欧に追いつけ追い越せで近代化を推し進め、さらにはいくつかの戦争を経験して遂には[先進国]の仲間入りを果たした。
いつしか、押しも押されぬ[工業国]になっていた。
そんな激動期の日本にあって、『祭り』自体は連綿と受け継がれたが、その役割は必然的に[収穫への感謝]から[苦労からの開放]へと様変わりしてきたようだ。
その証拠に、[秋]に集中していた『祭り』も秋に行う必要がなくなり、皆それぞれ思い思いの季節に行うようになった感があるし(伝統的な祭りは変わりませんよ)、『祭り』の影響があったか、[秋]に集中していた運動会や修学旅行といった[学校行事]もまた、受験などの影響か今ではさまざまな季節に行われているようだ。
というわけで、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)の祭り『学園祭』(国分寺校では『Bunka Park』という名称)も、6月初旬の初夏を思わせる土曜日に[渋・国]同時開催された。
校舎には、ヘアショーや売店、縁日に興じる楽しげな声が一日中溢れて、[日頃の苦労]を発散しているようでありました。
ご来校された皆さま、誠にありがとうございました。
どんな時代になっても、たとえ[工業国]になったとしても、『祭り』はワタクシたちの生活になくてはならないもののようであります。
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