- 25.04.07
ピンセットの記憶
「ピンセットというものがワタクシの自分史に登場するのは、いったい何時のことだったろう...」。
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)の企画する『トライアルレッスン』で、[ツィーザー](ピンセット)を器用に扱い[まつ毛エクステ]に接着剤を着けたり、それを[マツエク用マネキン](顔人形)の[まつ毛]に着けたりしている受講生のみなさんを見ていて、そんな思いが湧いてきた。
それは小学校低学年のころだったか。校庭で転んでつくった[すり傷]の治療に訪れた保健室での記憶で、保健の先生が[オキシドール]をたっぷり染み込ませた脱脂綿を[ピンセット]でつまみ、それを躊躇なく傷に押し当てた刹那、大量の泡が湧き出したが速いか激痛が襲い、不意を突かれた少年は恥ずかしながら大きな悲鳴をあげてしまった…というものではなかったか。ちなみに、少年のワタクシはそれを境にその保健の先生が怖くて苦手になった、という記憶も朧げにある。
しかしそれ以降、ぱったり[ピンセット]にまつわる記憶は浮かばない。たぶん理科の授業でやった[フナの解剖]では使ったハズだが、鮮明な記憶はない。でも、どういうわけか[ピンセット]に親近感があるのは不思議だ。記憶がないだけで実は使っていたのか…。
などと、どーでもいいようなことをツラツラ考えているうちに『マツエク』の授業は進行していて、担当教員の「どうして皆さんこんなに上手いんだろう」との声で我に返った。
担当教員は、受講者に『マツエク』の技術体験の有無を尋ね、全員が初めての体験だったことが判明してオドロキを隠せない様子。動揺したものか「きっと僕の指導がいいからじゃないかな…」と驚きのままに軽くジョークを飛ばしたが、施術に夢中な受講生には届かず半ばスルーされるというカナシイ場面も。...先生、ドンマイ!
夏以降の後半戦に企画される『トライアルレッスン』は、まさに[新しいこと]に[トライ]できるもので、自身の新たな[可能性]に気づくキッカケになるかもしれない催し。きっとこの日も、自分の眠っていた[才能]に目覚めた参加者もいたに違いない。
ちなみに[ピンセット]はオランダ名で、[ツィーザー]は英名。日本名では[鑷子](せっし)と呼ぶのだそう。日本名がいちばん馴染み薄なところはさすが日本だ。
で、なぜ通常は[ピンセット]と呼ぶのかというと、たぶん「日本に最初に入ってきたドイツの解剖学書『ターヘル・アナトミア』がオランダ語訳だったから〜」とチコちゃんが言いそう。それを和訳したのが杉田玄白らで、その訳書が『解体新書』と学校で教わった。
そういえば[ピンセット]。そう、そう、プラモデルを作るのにずいぶん使ったっけ、そりゃ親近感があるわけだナットク納得。特に細かいパーツ、例えばクルマや戦車のアンテナや...ん? あれって[マツエク]に似て...。これって以前書いた?
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