- 25.10.07
雑多な中の調和
外国人が選ぶ旅行先として日本が人気だ。
日本政府観光局によると、昨年度2024年の訪日外国人旅行者数は3,687万人で過去最高を記録し、今年に入っては8月時点で2,838万人、昨年の同月時点の数値を18.2%も上回っているのだそうだ。
20年前の観光業界では、訪日外国人旅行者数1,000万人を目標にしていたそうだから、4倍弱の数値を叩き出している現況に隔世の感が否めない。
人気の原因はいろいろあるのだろうが、やはり旅行者によるSNSでの情報発信の効果が大きいに違いない。
とはいえ、やはりコンテンツそのものに魅力がなければ人気の高まりはないわけで、衣・食・住すべてのコンテンツで、日本は外国人観光客の欲求を満たす存在だといえるのだろう。
とりわけ[食文化]の人気は突出しているようで、寿司にラーメン、粉もの、和牛、遂には我らがトンカツの魅力までもがバレてしまったようだ笑。
一方で、同じカタチの建物が二つとない、といった街並みの特徴を挙げる声も多く聞かれ、アジア特有の[雑多な中の調和]が近代化するとどうなるのかを体現しているとの称賛もあるのだとか。そんな人気がゆえのオーバーツーリズムが大きな社会問題になっているのも確かなところではあるのだが...。
そういえば、ジャパンコンテンツの一つ[kawaii]も、ファッション的にはシンプル・シックとは対極の[ゴテゴテ]感満載の蛍光カラフルコーデ、いってみれば[雑多な中の調和]が魅力ではなかったか。ヨーロッパにはない、というか世界中の何処にもない唯一無二のファッションで、そのアイコンが既存のデザイナーでもなければモデルでもない、というところがまたミソで、一般人の[きゃりーぱみゅぱみゅ]だったというのは有名なハナシ(その後[ぱみゅぱみゅ]は芸能界デビューするのだが)。
そんなジャパンコンテンツの[kawaii]を世界に発信しようと、理美容学生のつくる[kawaii]をテーマに20年ほども前より[メイクアップコンテスト]を主催して来たのが『日本メイクアップ連盟』(MSOJ)を主宰するトニータナカさん。
今年も22回を数える『全国理美容学校「kawaii」選手権大会』が開催され、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)より渋・国併せて13名の学生が出場を果たし、手前ハナマルキ味噌な好成績を収めた。
表彰式で舞台上に居並ぶ[kawaii]モデルたちの佇まいを見るにつけ、これぞ[雑多な中の調和]、「日本的なんだよなぁ、これが」とひとりゴチるワタクシでありました。
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MONTHRY ARCHIVE
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。