- 25.11.04
シンボライズ
11月。
実りの秋も、この頃になるとそろそろ収穫期もひと段落し、神様への感謝を捧げたくなる頃合いか。
この月の旧暦15日は、二十八宿の鬼宿日といって鬼が家にいて出歩かない日とされ、何をするにも吉日なのだとか。
そのため、11月15日に氏神様へ収穫の御礼をするようになり、往時は幼児の生存率も低かったためか子供が無事に成長できたお礼も、ついでにこの日に行われるようになったのだそうだ。
それが世にいう[七五三]のお祝い。
かつては[七歳]を[帯解き]、[五歳]を[袴着]、[三歳]を[髪置き]といって、[帯]を結んだり[袴]を穿かせたりそれまで剃っていた[髪]を伸ばし始めたりと、本来は[公家]の風習で名称も別々なものだったようだ。それが江戸の頃から[武家]でも行われるようになり、いつからか[庶民]の間にも広まると三つ併せて[七五三]と呼ばれるようになったのだそうだ。
そうした古(いにしえ)からの[儀式]を装束も含め忠実に[再現]してきたのが、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)に本拠を置く『衣紋道東京道場』(荘司礼子 会長/本学理事長・学校長)の主催する『セルリアン能楽堂公演』シリーズ。
10月14日(火)に渋谷『東急セルリアンタワー セルリアン能楽堂』で行われた『第5回 セルリアン能楽堂公演』のタイトルは、ずばり『七五三 着袴の儀』。
[着袴(ちゃっこ)の儀]は、[袴着](はかまぎ)・[深曽木](ふかそぎ)・[碁盤](ごばん)の三部からなる儀式で、袴を両脚同時に着けて碁盤の上に立ち、髪を梳かして毛先を削いだ後、碁盤から飛び降りるというもの。
特に[宇宙]を表すという[碁盤]から飛び降りる場面は、[天界](高天原=たかまがはら)から地上に降り立った[ニニギノミコト]の[天孫降臨]を表しているとも、[天]からの預かりものとされた[幼児]の[人間界]への仲間入りをシンボライズしたものだとも。
可愛らしい双子ちゃんによって演じられた[着袴の儀]。登場人物の着装から舞台上の敷設(ふせつ=しつらえ)までもが披露され、主人公である双子ちゃんの天真爛漫さに会場はホッコリしておりました。
最後に、舞台を下りる荘司の口から『能舞台公演』は今回で一応の区切りとする旨が伝えられると、会場はしばし名残惜しむ空気に包まれたようでありましたが、また新たな趣向での取り組みが示唆されると、安堵の空気に変わったようでありました。
『セルリアン能楽堂公演』をご贔屓にしていただいた皆様、誠にありがとうございました。またの機会をどうぞお楽しみに。
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