やり続ければ結果はついてくる
遠藤 省生さん #マネージャー #スタイリスト #理容師
「勝ちたい!一番になりたい!」。小さい頃からその気持が強い子供でした。勉強では兄に敵わなかったけれど、絵、習字、工作…モノづくりでは兄に勝てた。考えていることを手に移すことが好きなんです。中学生の頃には髪を切る仕事をしたいと思っていました。
国際文化ではコンテスト漬けの毎日を送りました。1年の夏からコンテストに挑戦。はじめは全く芽が出ず、春休みは家でひたすら練習しました。2年に進級すると、ほとんどのコンテストで優勝できるようになっていました。
自分は飲み込みが早い方ではありません。だからそれを数でカバーする。数をこなしていくと、ある日突然、あっさりできるようになる瞬間があります。
「一定の水準を超えればイケル!」。コンテストで学びました。
しかしサロンワークは、コンテストの比ではないくらい難しい。サロンで提供するスタイルは自分がやりたいスタイルではありません。お客さまがやりたいスタイルを、お客さまと一緒に作っていきます。フワッと、シュッと、〇〇な感じで…。同じ言葉でも人によりイメージするものは異なります。イメージの擦り合わせというか、お客さまの言葉を噛み砕いて理解し、具体的な表現で言い換え、お客さまに伝え、確認しながら、共通のイメージを持ってスタイルを作り上げてく必要があります。語彙力やコミュニケーション能力、イメージを表現するための技術力が求められますが、その難関も「数をこなせばなんとか突破できるもの」です。
努力しても成果が見えない、楽しめない、心が追いつかない時もあります。それをどうやって乗り越えるか?
数をこなすしかない。やり続けること、やり切ること。そうすれば大体のことは結果がついてくるものです。
(2023年12月14日取材/文・斎藤久子/写真・山口貴弘)
目標に向かってまっすぐに
阿部 周平さん #エリアマネージャー #スタイリスト #理容師
6年勤めていたお店からTHE BARBERに転職して、違いに驚いたのはその接客でした。お客様をお迎えするタイミング、おしぼりの出し方、お預かりしたメガネ・靴を磨き、濡れた傘は水滴を拭いて席までお持ちする、といった技術以外のこともすべてにこだわりがありました。それまで考えたこともない、想像を越えたサービスに、最初はヘアカット以上に神経を使いましたね。
働く場所を探すことは、家探しや恋人探しと似ていると思います。見た目や条件だけで即決して「こんなはずじゃなかった」ということもあり得ます。最初は「このお店、かっこいい!」で良いのですが、長く付き合うなら一緒に過ごす時の心地よさや、価値観や考え方を、実際に見て、話をして、知っていくほうがいい。憧れのサロンだったとしても、緊張や無理をしすぎて本来の自分を出せないなら、働くうちに疲れてしまうかもしれません。だから、気になったお店にはお客様として、または専門学校生としても足を運んで、相性を確かめるべきだと思います。
そして就職したら、踏ん張って続けてください。私は、大学進学した友達がキャンパスライフを楽しんでいる姿と自分を比較して、意欲を失いかけたこともあります。SNSなどで簡単に人と比較できてしまうから、「気にするな」と言っても難しいかもしれません。SNSが向かない人は見なくていい。私のインスタグラムの最新投稿は2年前です…。周りを見すぎると、本当にやりたいことが宙に浮いてしまう。あなたは、自分の目の前に集中するだけでいい。目の前に大切な仲間や、あなたの未来を応援してくださるお客様がいるのですから。
(2023年12月14日取材/文・清水理子/写真・山口貴弘)
お客さまのことはお名前でお呼びするように心がけています
志村 優美さん #スタイリスト #理容師
入学した渋谷校理容科は12人(男子8名、女子4名)とこぢんまりしたクラスでしたが、みんな仲が良くまとまっていました。卒業してからも連絡を取り合っています。美容科でなくあえて理容科を選んだのは、理容だけのシェービングという専門技術があったからです。
学生時代はサスーンで全国6位、理美容甲子園全国大会出場と、カットコンテストに挑戦していました。
THE BARBERはまず銀座店に勤務し、昨年秋から虎ノ門ヒルズステーションタワー店で働いています。どちらもお客さまはサラリーマンが中心で、厳しい目を持っておられる方が多いお店です。スタイリストになったばかりの頃に、ある新規のお客様から早速お叱りをいただきました。店が少し立て込んでいて、お待たせしたこともいけなかったのですが、私のカットもお気に召さなかったようで、「店長を呼べ」となり、なんとか店長に対応してもらったのですが、そのお客さまはそれっきりいらっしゃいませんでした。
お客様の言葉が励みになっていることもあります。やはり新規のお客様をカットさせていただいたら、次の時もご指名をいただいたのです。うれしかったけれど、それほどカットには自信がなかったので、どうしてだろうと不思議でした。その方が別のスタッフにお話しされたことを聞いたら、私がその方を「名前」で呼んでくれるからということでした。「お客様こちらへ」ではなく「〇〇様、どうぞ」と言うのが新鮮だったようです。そのことがあってから、担当したお客様には、1時間に3回以上はお名前をお呼びするように意識しています。
まだまだカットでご満足いただけるまでに行っていませんので、お客様の立場に立った最高の接客ができるように心がけています。どんどん技術を磨いて、早くカットの仕上がりでご満足いただけるようになろうと日々努力を重ねています。
(2023年12月14日取材/文・篠原博昭/写真・山口貴弘)
学生時代の思い出。学びや経験で、今につながっていること
遠藤さん
「コンテスト」一色。サスーンヘアカットコンテストにも出場しました。納得がいくまでやり切りたい性格なので、全国本番の前日は、モデルさんには椅子で寝てもらって、自分は徹夜でモデルの髪のクセとりをしていました。
志村さん
何事も真面目に取り組む習慣がついたと思います。技術の習得に時間がかかるタイプだったので、たくさん練習しました。カットの授業が一番好きでした。
通信課程について
阿部さん
働きながら学生でいられるのが通信課程。国際文化の通信課程は、理美容室で働きながら1年に20日程度学校に通い、3年で資格取得を目指します。だから高校生のうちに、資格を持っていない自分を働かせてくれるサロン探しをしなくてはいけません。私の場合は、高校の進路室にあった、たった3件の求人の一つから選びました。
上京し、その理容室に就職して技術を磨くことができたので国家試験の「実技」は自信を持って臨む事ができました。「筆記」については…必死で頑張りました。
遠藤 省生(えんどう しょうせい)
THE BARBERスタイリスト。茨城県出身。2008年3月渋谷校美容科卒業。2011年9月渋谷寺校通信課程理容科卒業。新卒でTHE BARBER入社、代官山、渋谷、青山、ソニービル、銀座の5店舗を経て、虎ノ門ヒルズのオープニングスタッフに。趣味はアクアリウム、読書。座右の銘/敵は己の中にあり。
インスタ→@shosei.endo
阿部 周平(あべ しゅうへい)
THE BARBER虎ノ門ヒルズステーションタワーエリアマネージャー。宮城県気仙沼市出身。2009年9月渋谷校理容科通信課程卒業。「通信課程を選んだのは、東京の学校で学びたかったから。学費と生活費を親に頼るわけにいかず、東京で暮らすため働く必要がありました」。好きな言葉は”give and give”。自然が癒し(最近は軽井沢、静岡に旅行しました)。
インスタ→@shuhei__abe
志村 優美(しむら ゆみ)
THE BARBER虎ノ門ヒルズステーションタワースタイリスト。東京都出身。2020年3月渋谷校理容科卒業。趣味はサーフィン、水泳。「もともと水泳をやっていましたが最近サーフィンも始めました。ペーパードライバーでしたが運転の練習もしています。お客さまとの会話をふかめるためにもいろいろなことを経験したいと思っています」。
THE BARBER
THE BARBERホームページ
虎ノ門ヒルズステーションタワー:東京都港区虎ノ門2-6-3 7階
TEL:03-6452-5911
インスタ→@thebarber_official
インスタ→@thebarber_tranomo
ラグジュアリーな半個室空間で理容師の高い技術と心身ともにくつろげる癒やしを提案。“すべてはお客さまのご期待にお応えするために”をコンセプトに、常に進化し続ける。現在のバーバースタイルのパイオニアともいえる理容サロン。渋谷、青山、代官山、広尾など都内に6店舗展開、ニューヨークにも店舗がある。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。