『お客さまに寄り添う』という自己ブランディングを確立
秋山 文乃さん #スタイリスト #美容師
私はこれまで、心が動くか動かないかで全てを決めてきました。
美容業界に入ることも、友人についていった美容学校で笑顔がキラキラ輝く学生さんに会ったから。国際文化に入ったのも学生がガツガツ貪欲に取り組む姿勢がカッコよかったから。VeLO/Veticaに入ったのも学校での特別授業のステージに感動したから。全て心が動いたからです。
気の向くまま心の動くままに生きてきました。だからか、私はこれと決めたら猛進するタイプで頑ななところがあります。素直じゃないかもしれませんね。
美容師になって8年、スタイリストデビューして2年。アシスタント時代、先輩の忠告が素直に聞けず、なかなか成長できなかった自分。躓いてきました。自信を失っていました。入社3年目くらいにもなると後輩も増えてきて、その後輩達は色んなことを素直に受け入れていて…。そんな姿を見ていて自分の頑なさに気づきました。そこから人の忠告を素直に聞くよう心がけるようにしたら視界が開けた感覚があって、それが好転の契機になりました。
躓いてばかりの美容師。それが逆に自分の魅力なんだと気づき、痛みのわかる『お客さまに寄り添う美容師』という自己ブランディングが確立しました。
ヘアも整えたいしリラックスしたい。お客さまにとって私が担当すれば一石二鳥、くらいな感じの美容師でありたい。地道に生きたい、と思っています。
(2023年12月15日取材/文・田口淳一/写真・山口貴弘)
どこを選ぶか?その選択は重要だと思う
藤谷 咲太さん #アシスタント #美容師
学校も就職も、どこを選ぶか?その選択は重要だと思います。
学校は国際文化を選びました。キメテは、コンテストに強く、技術が高いこと。オープンキャンパスでの先輩や先生方のストイックさにも惹かれました。高校担任のイチオシでもありました。
学生時代は目立ちたいという気持ちが強く、コンテスト、学園祭や発表会のステージなどいろいろなことに挑戦。なかでもサスーンヘアカットコンテストは一番の思い出です。朝も放課後も、ひたすら練習に明け暮れました。結果は全国6位。優勝はできなかったけれど、そのために頑張った時間、一緒に練習した仲間、身につけた技術や精神力、その全てが、今の自分の大きな財産になっています。
就職は、都内の私鉄沿線に数店舗を構え、知名度もあるサロンに入りました。でもそこでは自分の将来像が見えなかった。青山原宿エリアで働きたいという気持ちも強かった。クリエイティブにも興味があった。ヘアに限らず“モノづくり”が好きなんです。環境のせいにするのは良くないけれど、結局は自分の人生。自分がやりたいことは何か、どんな美容師になりたいのかをよくよく考えて、サロンを変えました。
VeLO/veticaはアシスタント期間が4〜5年。少し長いと感じるかもしれません。でもその分、得られることも多い。スタッフもお客さまも、求めるクオリティが高いし、撮影、ヘアショーなどクリエイティブに携わる機会も多い。“モノづくり”が好きで、ファッションや音楽、映画が好き、ジャンルを問わず色々なことに興味がある自分にはピッタリでした。
ただし、たとえ店は1年で変わっても、美容師に向いているかどうかはたった数年では分かりません。サロンの人間関係、自身への焦りや躓きで美容師を辞めてしまうのはもったいない。自分も美容師を辞めたいと思ったことは何度もあります。でも結局、自分にはやっぱりこれしかないという思いに至ります。
理想は職人のようなこだわりを持った美容師。自分なりのこだわりをヘアスタイルに反映できたらいいなと思っています。
(2023年12月15日取材/文・斎藤久子/写真・山口貴弘)
秋山さんに質問です!!
Q.今、ハマっていることは?
キャンプとサウナにハマっています。キャンプは、美容関係以外の人と行く機会が多く、いろいろな情報もゲットでき、心もリフレッシュできて最高です。サウナは家の近くだけでなく、色んな土地に足を運んでお気に入りの銭湯を見つけるべく新しく開発しています。
あと映画が好きで、特に日常を淡々と描いた、情緒を汲みとるような作品が好きです。気に入った映画は何度も見返してはお気に入りの言葉をメモして、その映画の良さを友人やお客様などに魅力を伝えています。最近心が動いたのは濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』。心に響いたお気に入りの言葉がたくさんある作品でした。
Q.後輩たちへのメッセージ
放課後や休日は、いつも同じ事をするのも良いですが、行ったことのない場所、気になるスポットに足を運び、アートに触れたり、イベントを体験したりと、趣味や好きな事を増やしたり突き詰めるのもオススメです。この業界は接客が主になってくると思うので、何か情熱を持てるものがあると自分の自信にもつながり、たくさんの経験や好きが自分自身の魅力につながっていくと思います。
藤谷さんに質問です!!
Q.学生時代にしておくとよいことは?
将来どんな美容師になりたいのか、どんなことをしていきたいのか。学生のうちからたくさん考えることをオススメします。私自身、サロンを一度変えていますが、自分がそのサロンでどんな美容師になっているのか想像できなかったら、すぐにサロンを変えてもいいと思っています。環境のせいにするのは良くないですが、結局は自分の人生なので。あと、サロン探しはしっかりやった方がいいと思います。
Q.学生時代に学んだことで今に役立っていることはありますか?
授業やコンテストのための練習で、カットやブローの技術が身につきました。コンテストには美容師になった今も、挑戦しようと頑張っています。
秋山 文乃(あきやま ふみの)
VeLO/veticaスタイリスト。長野県出身。2016年3月、渋谷校美容科卒業。同年4月VeLO/vetica入社、以来8年のキャリアを数える。人と競うのが嫌いと言い、マイペースを貫く。趣味/映画鑑賞、サウナ、ライブ。
インスタ→@vetica_fu
藤谷 咲太(ふじや さいた)
VeLO/veticaアシスタント。東京都出身。2020年3月国分寺校美容科卒業。都内1店舗を経てVeLO/veticaに中途入社。ファッションが好き。最近はカフェ巡りにハマっている。座右の銘/継続は力なり。
インスタ→@moti_koko_bikke
VeLO/vetica
東京都渋谷区神宮前3−25−5
TEL:03-5411-5051
インスタ→@velotokyo
原宿の竹下通り近く、裏原宿に店舗を構える人気サロン。VeLOとは、フランス語で「自転車」。自転車に乗った時の嬉しい気持ちや、世界が広がるワクワク感を、ヘアスタイルを通じて提供したい。遊び心を忘れない大人たちのためのサロン。またveticaとは、世界標準のタイポグラフィHelveticaから引用した造語。スタンダードでどんな状況にも合う、飽きのこない安心感。シンプルな中に隠されたギミック。ヘアデザインで新たなスタンダードを創り続けたい…がサロンのコンセプト。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。