メンズに特化した理容はデビューが早く、プレイヤーとしての息が長い一生続けられる仕事(寄瀬さん)
お客さまの笑顔を眼の前で直接見ることができるやりがいのある仕事(丸山さん)
寄瀬 京さん #JAPE barber shop 代表 #理容師
丸山 桂典さん #JAPE barber shop スタイリスト #理容師
理容師を目指したきっかけ
寄瀬(以下Y) 中学は坊主で、その反発心で、髪を伸ばしていじりたいとずっと思っていました。高校生になって坊主を脱し、髪をいじれるようになったら、髪型で自分の顔が変化するのが楽しくて、床屋(理容)の資格を取りたいと思うようになりました。
丸山(以下M) 高校生の頃に、自分で自分の髪をカットしたのがきっかけ。切ってみたら楽しくて、男っぽいバーバースタイルへの憧れもあり、理容科に入学しました。
Y 理容科に入学して理容の勉強を始めたら、その技術に完全にハマっちゃいました。もともと職人気質というか、一つのものに取り組むとトコトンのめり込むタイプ。特にドライヤーとブラシでヘアをセットするクラシカルバックスタイルの技術にどっぷりのめり込み、理美容甲子園※にも出場し、全国大会にも出場しました。
※全国理容美容学生技術大会の通称。理容美容学生の技術向上を目的に日本理容美容教育センターが主催する全国規模の大会
理容と美容の違い、理容の特長

Y JAPEもそうだけれど、理容はメンズに特化したサロンが多いので、美容と違って男女両方のヘアスタイルを習得する必要がなく、スタイリストデビューまでの期間が圧倒的に短いのが特長です。
M メンズをやりたいなら、遠回りせずに理容科を選んで正解だと思う。
Y 新卒で入社した千葉のサロンでは入社半年でカットデビューした。当時はまだ未熟で不安もあったが、実践で技術を積んでいった。
M 僕も約半年でスタイリストになった。デビュー当初は技術も未熟で、なかなか売上を達成できず苦しみました。それでも一緒に働く仲間に支えられ、スタイリストとしては苦しい時期も、仕事自体は楽しかった。
Y 確かに理容師はデビューが早いサロンが多い。自分のサロンでは、ただ早いだけではなくしっかり技術を習得し、それを自信を持ってお客様に提供できる環境づくりを大切にしたいと思っています。
M 千葉のお店から京さんのJAPEに合流して、当然はじめは固定客はゼロなので新規のお客さまを任せてもらったのですが、リピート率が90%を越えて安定するまでには、1年半くらいかかりました。
Y 今では僕と丸のお客さまは半々くらい、バランスよく仕事ができている。JAPEは東武練馬の駅前にあり、地域に密着したサロン。リピート率が90%を超えてくると、経営的にも安定する。
理容のイイところ

Y 理容ならではの刈り上げやフェードのカットテクニックで、男としてのカッコよさを引き出してあげられるのが理容の良さだと思う。そしてシェービングは理容室でしか体感できない。お客さまの満足度も高い。シェービングの気持ちよさをぜひ体感してほしい。
M 眉毛系のサロンが流行っているけれど、理容なら顔剃りの一つとして眉毛も整う。眉毛で顔の印象は変わるので、カッコよく整えて差し上げたい。
Y 移動することなく、座ったままカット、シャンプー、シェービングなど全ての施術を受けられるのも理容ならでは。お客様は始終リラックスして施術を受けることができる。
Y・M プレイヤーとして、長く仕事ができるのも理容のイイところ!!
接客について…心掛けていること
M 技術職であると同時に接客業なので、挨拶はもちろん、明るく元気よくを心掛けています。
Y 自分なりの強みを持っているとお客さまも安心して任せて下さると思う。「あそこに行けば安心…」的な。安定感というか、ずば抜けてなくていい。ふらっと来て、ササッといい感じに仕上がって、満足できて…お客さま、お一人お一人に合わせた自然体の接客がいいのかなと思っています。
M 僕も、お客様に居心地良く過ごしていただけるような空間を作れるように心掛けています。京さんが落ち着いた感じなので、僕の方は少しおちゃらけというか、笑わせて、場を和ませたり。
予約でいっぱいの理由
Y JAPEをスタートして、半年過ぎたころからお客さまが増え、電話も取れないほどに。丸が来てくれて本当に助かりました。
M ありがたいことに、毎日ほぼほぼ予約で満杯。誰か入って来てほしい。スタッフ募集はしているんですけど…。
Y 立地も良かったんです。近隣のお客さまに加えて、狙っていたわけではないけれど、練馬と朝霞に自衛隊の駐屯地があるので、自衛隊のお客さまがたくさん来て下さった。その紹介で市ヶ谷や赤羽の方からも来て下さる。
M たくさんお客さまが来て下さり、とても嬉しいのですが、どうしても対応できなくてお断りすることもある。
Y できるだけ詰めて予約を入れているのですが、お断りせざるをえないこともあり、それが心苦しい。スタッフが増えてくれれば予約枠も広がるし、店舗も増やせそうなんだけれど。
M スタッフ大募集中です!!
Y 丸は彼女も大募集中だよね(笑)。
理容の世界を目指す後輩たちへのメッセージ
Y 若いうちにいろいろな経験をして感性を磨いておくと、理容に限らず人生のいろいろな方面で役に立つと思う。それは学生の今からでも、すぐにできること。
M 理容に興味があるんだったら、やってみよう。間違いない。楽しいし、やりがいがある。日々学ぶことも多い。この仕事は、お客さまの笑顔を眼の前で直接見ることができる。たとえお客さまに嫌な顔をされても、それも経験。お客さまを最高の笑顔に、良い顔にするために努力することが大切。
Y 向き不向きはやってみないとわからないこともある。腰痛とか手荒れとか、身体的な理由でリタイアする人もいる。でもそういう問題がなければ、プレイヤーとしての息は長い。一生続けられる仕事だと思う。やりたいと思う気持ちがあるなら、ぜひ飛び込んで来てほしい。
M 現状、理容の求人に対して、理容師が足りていない。たくさんの人に理容の世界に来てほしい。
Y・M 一緒に理容業界を盛り上げましょう!!
(2024年12月13日取材撮影/文・斎藤久子/撮影・山口貴弘)
寄瀬 京(よりせ けい)
JAPE barber shop代表。理容師。茨城県出身。2018年3月渋谷校理容科卒業。千葉県の理容室に約4年勤務後、独立して東京都練馬区に自身の理容室をオープン。趣味はゴルフ、キャンプ、旅行など。ゴルフのベストスコアは86。「ゴルフを始めて2ヶ月間、練習場に通い詰めました(笑)」。ポジティブシンキングで、考えるより先に動くタイプだという
丸山 桂典(まるやま けいすけ)
JAPE barber shopスタイリスト。理容師。東京都出身。2020年3月渋谷校理容科卒業。寄瀬さんと同じく千葉県の理容室に勤務後、2023年にJAPE barber shopに合流。趣味はゴルフ。
インスタ→maru_japebarber
JAPE barber shop

JAPE barber shopホームページ
東京都練馬区北町2-37-4 小口ビル2F
TEL:03-6906-7113
インスタ→@jape_barbershop
2022年8月オープン。メンズに特化、半個室のプライベート空間でリラックスして施術を受けられる。定番スタイルはもちろんトレンドを取り入れたスタイルも得意で、高い技術と丁寧な接客が人気。HOT PEPPER Beauty AWARD 2025 BEST SALON注目サロンに選出
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。