花岡 みのりさん　#SUN白金台店長 #美容師 #ヘアメイク

新卒で入社した美容室でのこと。約1年が過ぎてもカットにさほど興味を持てず、高校生の頃から興味・憧れがあったヘアメイクをやってみたいと思い立ち、ヘアメイク事務所に求人を問い合わせたことがあります。
「美容師を3年も続けられないような人に仕事をお願いできない、話にならない」と、冷たく断られました。目が覚めました。
美容師はオールマイティー。カットだけではなく、カラー、パーマ、アップ、セットなどいろいろな技術を駆使して、お客さまの顔に合わせて髪型をデザインするのが仕事です。「まずはスタイリストになって技術を磨こう!!」と決意。とにかく目の前のことに集中しました。そうしたら好きじゃなかったカットがどんどん楽しくなった。カットモデルを入れて練習を重ねていたデビュー前には、カットをするのがすごく楽しくなっていました。
そんな頃、代表の石上の作品を見つけたんです。シンプルでナチュラルな雰囲気、流行り廃りのない感じの、普通なんだけれどカワイイ、おしゃれでカッコいいスタイル…私が好きな世界観がそこにありました。そうして石上へのリスペクトが生まれ、「この人の下で働きたい」の一心で、スタイルブックを持参して自分を売り込みました。求人はしていなかったけれど、採用してもらえました。
念願叶ってSUNに入社。石上の下で働けることになりましたが、それからの3年間は、私のこれまでの人生の中で一番きつかったです。石上と私、2人でのスタートだったので、石上のアシスタントをして、自身のサロンワークもして、石上が外の仕事で不在の時は店を守って…。でもそんな大変な時でも、「大丈夫、どうにかなるでしょう」とどこか楽観的に構えていましたね。
ずっとサロンワークメインで仕事をしてきましたが、ここ2、3年で、元々興味のあったヘアメイクへの思いが強まりました。結婚式の前撮りのヘアメイクをさせていただく機会があり、お客さまと一緒に作り上げ、形になっていくプロセスが楽しく、充実していて、人生の大切なイベントに関われるブライダルヘアメイクの仕事をもっとやりたいなって思ったんです。ヘアメイクの仕事を増やすため、自分が好きなナチュラルでゆるい感じのブライドスタイルをインスタで発信していたら、少しずつではありますが、声がかかるようになりました。
（2024年12月6日取材撮影／文・斎藤久子／撮影・原田真理）

Q.学生時代に頑張ったことは？

千葉の房総の方から片道2時間かけて通っていました。放課後はほぼ毎日バイトをして、東京駅から終電で帰り、翌朝5時半に起きて学校に…という生活サイクル。それでも風邪も引かず、学校もほとんど休まず2年間通い切りました。今、振り返れば、トコトン頑張ってたなぁ…。

Q.学生時代の思い出は？

一番の思い出は3月の卒業記念発表会。皆、本気だから熱くて、意見が合わずに揉めたり、喧嘩したり、それでも最後には仲良くなって、一致団結してステージをやり切りました。青春の、一番の思い出です。あと、運動会や海外研修旅行もとても楽しく、印象に強く残っています。

SUN代表、ヘアメイクアップアーティストの石上 三四郎さんに伺いました

Q.ヘアメイクになるきっかけ

東京の美容室で働いていた時、代表が芸能人のヘアメイクをしていて、アシスタントとして抜擢され、現場に行くように。ヘアメイクへの憧れはあまりなかったけれど、僕にいつオファーが来てもよいように、そのための準備は常にしていました。技術も心構えも。

Q.美容師とヘアメイクの仕事について

美容師もヘアメイクも「人を喜ばせる仕事」という点では同じですが、求められるものが違います。
美容師は美容室にお客さまをお迎えする。ライフスタイルに合わせてヘアスタイルを提案し、お客さまの日常を彩り、喜ばれる。ヘアスタイルを通してお客さまの人生に寄り添う、長く続く仕事です。
ヘアメイクは、クライアントの依頼に応じて現場に出向き仕事をします。クライアントに気に入ってもらえなかったら終わり、切られてしまう。あらゆる場面を想定して必要なものを準備し持参する必要があり、気を遣うことも多い。カメラとか衣装とか、チームワークで作り上げる仕事でもある。作品として、その瞬間をカッコよく作ることが大切で、瞬間的な仕事ともいえます。

Q.美容理容の世界を目指す皆さんへ

美容師っていい仕事ですよ!!世間では給料が安い、拘束時間が長いとか言われていますが、「手に職」、自分の腕次第でたくさん稼げる。美を提供して、お客さまに喜んでいただける仕事です。
僕らの仕事には正解がありません。すごく上手いと言われている人でも合わない人もいるし、そこまで技術がなくてもお客さまが満足して良いと言えばそれが正解、そんな世界です。
いろいろな武器を持てば持つほど可能性は広がります。
自分の感性を最大限に生かすことができます。
そして、自身が提供する美で、喜ぶ人が増える、多くの人に支持される。美容理容は、人から求められ る幸せを日々感じられるとても素敵な世界です。

SUN代表　石上 三四郎さん。ヘアメイクアップアーティスト、美容師。宮崎県出身。
2004年3月、福岡美容専門学校卒業後、美容室2店舗を経て、ヘアメイクアップアーティストに。モデルやタレント、アーティストのヘアメイクとして、テレビ、雑誌、CM など多方面で活躍。2015年にトータルビューティサロンSUNをオープン。ヘアメイクの傍ら、美容師としても活動、商品開発にも携わる

花岡 みのり（はなおか みのり）

SUN白金台店長スタイリスト、ヘアメイク。千葉県出身。2011年3月渋谷校美容科卒業。都内1店舗を経て、SUNに入社。サロンワークの傍ら、ブライダルヘアメイクの仕事も。好きなことは旅行、インテリア、カフェや美術館巡り。モットー「悩んだ時は楽な方ではなく辛い方を選ぶ」。
インスタ→@hm.minori

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TEL：03-6455-6985
インスタ→sun_platinum
白金台プラチナ通りに佇む芸能人御用達、隠れ家風プライベートサロン。緑に囲まれた居心地の良い空間で、ライフスタイルに沿ったヘアデザイン、ヘアケア、ネイル、まつ毛など、トータルビューティを提供する。代表はヘアメイクアップアーティストの石上三四郎氏