何を選択し、何に注力するか全ては自分次第(大木さん)
利他の心、周りを思いやる気持ちが大切(四戸さん)
大木 光さん #Ways TOKYO統括プロデューサー #美容師 #ヘアメイクアップアーティスト
四戸 侑太さん #Ways TOKYO表参道店店長 #美容師 #ヘアスタイリスト
躍進するWaysTOKYOの立ち上げメンバーであり、統括プロデューサーの大木光さんと、2019年11月にWaysに合流し、現在、表参道店の店長を務める四戸侑太さんのお二人にお話を伺った。
国分寺校の同級生がWaysで合流
大木(以下、O) 学生時代のことは実はあまり覚えていなくて…でも四戸とは学生の頃から一番仲が良かった。
四戸(以下、S) 二人ともコンテストによく出場していたので、大木の家で一緒にコンテストのウィッグを作ったりしていました。バイト代は全てコンテストにつぎ込んでいました。
O 卒業してからも、就職したサロンは違うけれど、よく一緒に飲みに行って、自分たちや業界の将来について語り合った。
S 大木は有言実行、言ったことは必ずやり遂げる。僕に対しても、言霊のようにずっと「できる」と言い続けてくれて、昔も今も、大木はつねに僕に勇気をくれる存在。
O 四戸は器用で技術が高く、オールマイティ。彼自身も自覚していると思うが、キャパが広く、柔軟性があり、何でもこなせる。どんなお客さまがいらしても、四戸に任せておけば安心。しかも努力ができ、視野が広く、人間性も高い。それは学生時代からずっと変わらない四戸の印象。四戸がWaysに合流してくれて本当に良かった。
S ちょうど自分自身、スタイリストとして行き詰まっている時期でもあった。大木には、やる気にさせてもらった、引き上げてもらった恩がある。その恩を少しずつでも返していきたい。
O 四戸のことは学生の頃からよく知っている。うちで一緒にやったほうが絶対輝けると思ったし、店としてもありがたい。
S 美容師としてずっと尊敬しているのが大木であり、その大木に誘われて断る理由はなかった。
O 彼とは共通項もあるが真逆の部分も多い。"二人"がイイ。四戸がいないと成り立たない。彼に補ってもらっていることの方が多い、そう感じている。
S 大木のことは全面的に信頼しているし、彼がやりたいことは全力で応援したい。大木はつねに高いビジョンを持ち、表には見せずに陰で必死に動いていることを知っているから。
サロン+スタッフのインスタ総フォロワー数60万人超え

O 今やSNSを用いた集客は美容師にとって必須ですが、10年ほど前はSNSでの集客は批判を浴びていました。でも僕は絶対に来ると思っていた。
S 大木は現状を分析して先を読む能力に長けている。10年以上前から「SNSを使いこなせるようにならないとダメ」「男性でもメイクができないといけない」とずっと言っていた。
O インスタで美容系の情報を見ていると、ヘアの情報は多いが、メイクに関しての情報は少なかった。その割合、隙間を考えると、メイクならイケるという感覚があった。そこで入社5年目、スタイリストになるタイミングでメイクを習い、ヘアメイクの仕事に注力した。実は、学生時代はメイクの授業が嫌いだった、メイクは苦手でした。しかし苦手な部分にあえて挑戦し、学ぶことでそれを克服し、得意になった。苦手から始めるとそれがウリになることもある。
S 人が着手していないことに手を出すこと、それが成功のポイントだと思っている。それは大木から教わった。好きなものをより研ぎ澄ますために、あえて人がやらないことまでをやってみたり、皆が何もしていないときに、やれることを誰よりもやってみるとか…。
O 好きなことにフォーカスする人は多い。でもその好きな部分は、世の中の多くの人が手掛けて、やり尽くしてしまっていることも多い。好きなこと、得意なことをやり続けることも大切だが、それが最適解であるとは限らないと僕は思う。むしろ、できるけどやりたくないことや苦手なことにチャンスがあったりする。自分がやりたいことではなく、世の中に求められていることにチャレンジすることで成功することも多い。
S 「SNSは苦手」という人も多いと思う。僕もそこまでSNSをやっているわけではなかった。でも新型コロナ感染症の拡大で、世の中が、多くの美容師が不安になった時期、逆に皆が携帯を見る時が来た、チャンスだと思った。皆が何もしていない時期に、自分がやれることを誰よりもやろう、日本で一番インスタ投稿する美容師になろうと決意した。一日3投稿している美容師がいると聞き、それを越えよう、投稿数で一番を取ろうと思った。自分にできることは何か?デザインを作ること、そのための素材を集めること。モデルになってくれる知り合いはいる、ウィッグもある。人よりもっとを心掛けたらそれが結果に結びつき、半年でフォロワー数が5万人増えた。
O インスタで発信しているデザインを見て、サロンに来て下さる新規のお客さまも多い。その部分では初対面でもある程度のコミュニケーションがとれた状態で施術に入れる。SNS活用のメリットは大きい。
S 美容師は、技術はもちろんですが、相手の思い、感情を汲み取ることが大切です。言葉で伝わること以外にも、何気ない仕草、行動の全てにお客さまの思いが表れます。その思いをできる限りヘアスタイルに反映させたい。しかし実際の営業では時間に限りがあり、カウンセリングにそれほど多くの時間を掛けられないこともある。そういう面でもSNSはありがたい。あらかじめイメージを持ってサロンに来て下さるお客さまも多く、初対面でも意思疎通が図りやすい。
Waysの今、これから

S 店長として、表参道店を任せてもらっていますが、サロンワークは共同生活。利他の心、自分のことだけではなく周りを思いやる気持ちが大切です。今、サロンのスタッフ間のコミュニケーションは良好で、雰囲気がとても良い。それはお客さまにも伝わり、居心地よく過ごしていただけているようです。お客さまからスタッフやサロンの雰囲気についてお褒めの言葉をいただけると、自分のこと以上に嬉しいですね。
O これからWaysTOKYOでのさらなる店舗展開を構想しながら、アイメニューとメイクアップ専門サロンのオープンを予定していますが(2025年2月オープン)、僕の得意分野であるメイクの道を、会社も応援してくれています。
日本ではまだまだメイクサロンが少ないのが現状。
しかし韓国には一般の方々を対象としたメイクアップ専門サロンが数多くある、今後日本でも確実に増えていくはず。
お客様だけでなく、メイクを仕事にしたいという方々のためにもその受け皿となるメイクアップ専門サロンを展開していきたいのと、メイクを目指すアーティストを教育などで応援できるような環境を構築できたら...と考えています。
(2024年12月23日取材撮影/文・斎藤久子/撮影・原田真理)
大木 光(おおき ひかる)
Ways TOKYO表参道店統括プロデューサー。ヘアスタイリスト。ヘアメイクアップアーティスト。千葉県出身。2010年3月国分寺校美容科卒業、同年4月都内有名サロンに新卒入社。2016年サロン立ち上げ準備のためフリーランスに転身。2019年2月、Ways TOKYO神宮前本店をOPEN(代表は木村一平氏)。2020年12月表参道店、2022年11月新宿店OPEN。2023年SABFAアドバンスメイクアップコース卒業。2025年2月、アイブロー、マツエクなどのアイゾーンはもちろん、顧客一人ひとりに合わせたメイクアップを提供するメイクサロン「noen」をOPEN。座右の銘「失敗は諦めた時が失敗である」
インスタ→@hikaru027
四戸 侑太(しのへ ゆうた)
WaysTOKYO表参道店店長。ヘアスタイリスト。東京都出身。2010年3月国分寺校美容科卒業、新卒で都内有名サロンに入社しトップスタイリストとして活躍。2019年11月、大木氏に誘われWaysTOKYOに合流、2020年12月表参道店オープンに伴い店長に就任。KAMICHARISMAAWARDGreaty∞カット2024、2025連続受賞。座右の銘は「大器晩成」。趣味は映画鑑賞、子育て(休日は1歳になる娘との時間を大切にしている)
インスタ→@yussy3
Ways TOKYO
Ways TOKYOホームページ
表参道店:東京都港区北青山3-5-40 PRYMECUBE表参道2F
TEL:03-6459-2366
インスタ→@waystokyo
2019年2月に神宮前に1号店をオープン以来、わずか3年で表参道、新宿と3店舗展開、20〜30代の大人女子の圧倒的支持を誇る。別ブランドのヘッドスパサロンやメイクアップサロンもオープンするなど事業拡大中。"Ways"にしかないこだわりの技術で、お客さま一人ひとりのライフスタイルに似合う"自分らしさ"を引き出したヘアデザインを提供。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。