湯ノ口 結貴さん　#ブライダル

国際文化に通っていた頃からずっとブライダル業界に憧れていました。アップやメイクの技術が好きだったのもありますが、やはり結婚式は他にはない特別感があり、自分もその世界に身を置きたいと考えたのです。
新卒でブライダルサロンに入ることも検討したのですが、担任の先生にまずは美容師として経験を積んでからのほうがいいのではとアドバイスを頂き美容室に就職しました。最初は2〜3年修行したら転職しようと考えていたのですが、経験を積むにつれてやり甲斐も増し、年々離れがたくなっていきました。悩みましたが、やらずに後悔はしたくなかったので社会人8年目にブライダルサロンへの転職を決意。入社してすぐは、求められる仕上がりのクオリティや責任の大きさが想像以上で、美容師としての経験はあってもやはり練習が必要でした。ですが、ブライダルヘアメイクは新郎新婦様の他にも列席されるご両親のお支度など幅広い年齢のかたに対応できなければいけないので、その点はサロンワークで培った対話力や気遣いが活きていると感じます。
先日、以前担当したご夫婦が揃ってご挨拶に来てくださいました。結婚式は、一生に一度のこと。毎回毎回プレッシャーを感じて取り組んでいますが、お客様に喜んでいただけて、ありがとうと言っていただけるととても嬉しく仕事に誇りを持てます。単純に「この仕事をしていて良かった」と思う瞬間ですね。

Q. 仕事上気をつけていることは？

体調管理です！リハーサルで打ち合わせしたヘアメイクはカウンセリングシートに事細かく書き残していて、仮に急な体調不良で本番当日に出勤できなかったとしても他のスタッフが対応できる仕組みになっています。しかし、お客様からしたら当日のスタッフ変更は「本当に大丈夫なの？」と不安に思われるかもしれません。プロとして、きちんと仕事をやり遂げる。そのための体調管理。当たり前のことですが、何より大切だと思います。

Q. 学生時代の印象的なエピソード

海外研修に行った際にお話したCA さんが後日トレーニングスタジオ（学校内にある、学生が授業の一環でお手伝いしているサロン）に来てくださいました。ちょっとした縁で実際に足を運んでくださるお気持ちがとても嬉しかったです。

Q. どんな人がこの仕事に向いている？

些細なことでも、変化に気付ける人。ドレスに合った素敵なネイルをしているなとか、お肌をシェービングしたのかなとか、そういうことに気づいてお声がけできると、信頼していただけて、新婦様にもリラックスしていただきやすいと思います。学生のうちから、お友達に興味を持って、意識してよく見るように接してみると良いかもしれませんね。

湯ノ口 結貴（ゆのくち ゆき）

2011年3月、国分寺校美容科卒業。8月9日生まれの獅子座。埼玉県出身。卒業後トータルビューティーサロンでアシスタント4 年、スタイリスト3年を経てシバヤマ美容室に入社。学生時代はコンテストに多数出場、優秀な成績を残す。「苦手な技術はワインディングで、入学前から道具を買って練習していました。苦手だからこそ授業も真面目に取り組み、結果、コンテストで入賞できるまでになったのが良い思い出です」

シバヤマ美容室

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1895年の創業から多くの「美」を創りだしたシバヤマ美容室。『美しくすることは、人を幸せにすることです』という芝山みよかさんの信念を胸に花嫁をサポートしている。