金子 澪さん　#ネイリスト

ネイルに興味を持ったきっかけはとてもささいなこと。入学して最初のネイルの授業、「紙に描かれた爪にマニキュアを塗る」という課題で、先生に褒められたんです。別に難しくない、簡単な課題なんですが、私、褒められて伸びるタイプなので…「ネイル楽しい、ネイルがんばろう」って（笑）。さらに、1年生の秋、ネイルエキスポという大きなイベントのコンテストに先輩のネイルモデルとして出場したんですが、結果が出せず悔し泣きの先輩を見て、先生に「来年は私が出てリベンジします」って宣言しちゃった。そんなこともあって、1年生の後半には、ネイリストを目指していました。

ふとしたきっかけで、自分の一生の仕事に出会えるかもしれない。国際文化にはエステティシャンを目指して入学しましたが、やってみて違うなって思った。2年間でいろいろな美容の技術を学んだけれど、どれもほとんどが平均点の中、ネイルだけが唯一、先生に褒められて、平均より上だった。そうして自分の進路をネイルと決めてからは、ネイルケアやジェルネイルを勉強して、資格を取り、コンテストにもチャレンジしました。ネイルは他の技術に比べて、やっていることがかなり地味なんですが、地道にコツコツやる作業が好きな私には合っていたんだと思う。そして何より「私はシンプルに爪が好き」みたい。

ネイリストになって3年、副店長という責任ある立場も任され、今は自分に合った働き方ができていると思う。爪が短い、でこぼこしている、形が嫌いなど、爪にコンプレックスを持っている人って意外と多いんです。そんなお客さまの悩みを受け止めながら、私の施術で、お客さまの爪の形や健康状態などがどんどん良い方向に変わっていくのを見るのは楽しい。お客さまに喜んでいただけるのが素直に嬉しいです。

Q.学生時代の経験で、今に役に立っていることは？

老人ホームのボランティアによく参加していたのですが、そこでの経験はとても役に立っています。いかに相手の意向をくみとり、相手が求めているものを提供できるか、目上の方との接し方等、サロンワークで必要なものを学ぶことができました。

Q.どんな学生だった？

1年生の時のクラスが積極的にコンテストや検定、ボランティア等に参加する人が多いクラスだったので、私もたくさんのことにチャレンジしていました。ネイルの授業が一番好きでした。2年生になりネイルエキスポで優勝するのを目標に日々練習に取り組んでいたのが印象に残っています。

Q.後輩たちへのメッセージ

美容業は一見華やかですが、いざ働いてみると地道で過酷です。ですが、その分、お客さまから直接感謝の言葉をいただけますし、自分の技術で人を笑顔にでき、日々成長をやりがいを感じることができる素晴らしい職業です。ぜひ、私たちと一緒に、人を幸せにするお手伝いをしていきましょう。

金子 澪（かねこ みお）

Luxis Nail Salon 副店長、ネイル＆アイリスト。埼玉県出身。 2017年3月国分寺校美容科卒業。ネイルサロン1店舗を経て、LUXIS入社。 趣味は岩盤浴、カラオケ。座右の銘は「とりあえずやってみる」。