この仕事には命を懸ける価値がある
米田 星慧さん #執行役員
美容師という仕事は、〝人〟対〝人〟、人によりそう仕事だ。僕が思う、「人によりそう」というのは、ただ長い月日、その人を切っているというのとは少し違う。髪の悩みをきいて、その人に似合うヘアスタイルをつくることは、活躍している美容師ならみんなできる。
ではGOALDの米田はどこが違うのか?
大事なのは、髪のことだけではなく、その人が日々思っていること、悩んでいることをきいて、その人の人生そのものに寄り添うことだと思っている。その人の人生を応援してあげたいんだ。迷っている時、悩んでいる時、その人の背中を押してあげたい。
高校生の僕は少しヤンチャもしていたけれど、美容師になると決意し、国際文化に入ってからは、ひたすら練習し、学校は休まず、ひたすら真面目な学生生活を過ごした。
その時にはすでに僕の中に、将来のヴィジョンがあった。今、こうしている僕の姿もすでにイメージできていた。だから目標達成のための努力は惜しまなかった。
就職活動で、入学前からずっとあこがれているサロンを「受けたい‼」と先生に言った時、「無理だ」と言われた。しかし僕は「イケる」という自信があった。あこがれのサロンで働く僕の姿がイメージできていたし、そのための努力もしてきたから。先生からは他のサロンを紹介された。
結局僕は、あこがれのサロンを受けて無事受かったのだけれど、あの時僕は、先生に背中を押して欲しかったんだ。「がんばれよ、おまえなら大丈夫だ」って、応援して欲しかった。
今、僕のところには、全国からたくさんの若者が髪を切りに来てくれる。彼らはただ髪を切りに来るのではない。彼らはなぜ髪を切りたいのか、彼らはなぜ僕のところに来るのか?
世の中に、技術のできる美容師、その人に合ったスタイル、かっこいいスタイルをつくれる美容師はたくさんいる。だけど、お客さま一人ひとりの心の奥にある本当の思いや悩みにつき合っている美容師は、一体どのくらいいるだろう。
「応援する大人でありたい」。
その思いがずっとある。ブラック校則を変える〝校則改革プロジェクト〟の活動にしてもそう。髪だけの問題じゃないんだ。
米田さんに質問です!!
どんな学生でしたか?
まじめな学生でした。本をよく読んでいました。学校の授業は、その意味や効果を自分なりに考えながら受けていました。こうしたらもっと分かりやすいんじゃないか、こうしたらどうだろうとか。
たとえば有名な先生方による特別授業。もちろん勉強にはなりましたが、自分たちよりかなり年上の経験豊富な先生方による技術メインの授業が多かったので、技術展示の時間はこんなにいらないのでは?もっと自分たちに年齢が近い方の話の方が心に響くのでは?とか、自分なりにもっとよいやり方を考えながら見学していました。
国際文化ではことあるごとに作文を書きますよね。僕はその度に、自分の考えを作文に書きました。「おかしい」と思った時は、その理由や提案をつづった。学生時代に書いた僕の作文は、どのくらいの先生方に読んでもらえたんだろう?その時の僕の思いは、大人たちにどのくらい伝わったのかなあ。
「夢を叶える」ために米田さんがしてきたこと
学生の頃から、将来のヴィジョンをできるだけ具体的にイメージして目標を立て、そのために必要な努力をしてきました。本もたくさん読んだし、ネットやSNSを通してたくさんの情報を得たり、たくさんの人と交流してきました。
直接会って話をききたいと思う人には自分からコンタクトをとり、食事をご一緒させていただいたりもしました。もちろんその費用は全部自分持ちです。
社会人になったばかりの頃は特に、使えるお金も限られます。だから友だちと飲みに行くことはなかったし、服もユニクロとかファストファッションでした。それよりもっと別のところにお金をかけたかったので。
全国の書店、ネット書店などで絶賛発売中!
2020年12月、米田さん初の著作、美容室で生まれる感動の実話「15分後最高にかっこいい自分になる(一万年堂出版)」が出版されました。
この本では、米田さんが美容師人生で出会ってきたたくさんのお客さまとの間で生まれたエピソードの中から、35のエピソードが紹介されている。米田さんがお客さまに投げかける言葉一つひとつが、熱くて温かい。
一万年堂出版刊 定価1300円+税
米田 星慧(よねだ せいえ)
GOALD執行役員。神奈川県出身。2013年3月国分寺校美容科卒業。都内2店舗を経て、GOALD(中村トメ吉代表)の立ち上げに参画、27才で同店店長に就任。サロンワークでは全国47都道府県から来店するお客さま一人ひとりに寄り添い、SNSから発信される熱いメッセージは10代、20代の若者から圧倒的な支持を得る。その他、全国各地でのセミナー、雑誌、TV出演、バンド結成、校則改革プロジェクトなど多方面で精力的に活動。2020年12月には魂を込めた初の著作「15分後最高にかっこいい自分になる」を一万年堂出版から出版。日々のサロンワークの中で生まれた感動の実話が心を打つ。QJ navi DILYによる「好きな美容師ランキング2020」では全国2位に。好きなものはプロレスとMARVEL。インスタ→@yonedaseie
根本 健太郎(ねもと けんたろう)
GOALD 渋谷ハイスタイリスト。人生密着型美容師。大学卒業後、渋谷校美容科へ。2017年3月同校卒業。都内1店舗を経て、GOALDの立ち上げメンバーに。スポーツ好き(スノボー、スケボー、小中高と野球少年)、ファッション好き。QJ navi DILY による「好きな美容師ランキング2020」ではトップ10には入らなかったが多くの票を集めた。本学のオープンキャンパス「メンフェス(メンズヘアスタイルフェスティバル)」にも2年連続出演してくれている。〈写真左〉
インスタ→@nemoken1105
二宮 理森(にのみや よしのり)
GOALD 渋谷アシスタント。2019年3月渋谷校美容科卒業。東京都渋谷区出身。都内1店舗を経て、2019年9月GOALD入社。オープニングスタッフ13人のメンバーに。スポーツ大好き(サッカー、陸上、野球)。〈写真中央〉
インスタ→@nino_goald
GOALD(ゴールド)
GOALDホームページ渋谷区神南1-22-7 岩本ビル5F
TEL:03-6455-2283
インスタ→@goald_official
GOALDはGOAL(ゴール)とGOLD(ゴールド)を合わせた造語(目的に向かって輝きつづけるというメッセージ)。カッコいいはあたり前、お客さまと徹底的に向き合うことにこだわったメンズサロン。〝髪型で、美容室で人生が変わることを証明する〟。
2019年9月にオープンしたGOALD(中村トメ吉代表)。「GOALDのメンバーはマインドが一緒、目指すところが一緒、みんな同じ思いでGOALDをつくってきた(米田さん)」というメンバーには、渋谷校卒業の根本健太郎さん、二宮理森さんも。
取材当時、居合わせたサロンのメンバー。みんな明るく元気、ノリよく思いっきりの笑顔で撮影に応じてくれた。スタッフ一人ひとり個性的でありながら、親しみやすい雰囲気のサロンで、顧客満足度、リピート率が高いのも納得できる。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。