前回以上、いつも以上、想像以上、がおもしろい
岡村 健太郎さん #ヘアデザイナー
スタイリストになりたてのころの話です。無口なお客様がいて、どう話しかけても本当にしゃべらない。しゃべりがダメならと「いつも以上にすっごく気持ちいいシャンプーをしてやる!」って、普段より時間をかけて、丁寧にシャンプーをしました。そしたら、向こうから話しかけてくれた、という経験があります。「話しかけることだけが接客じゃない」と気づきました。
お客様に向き合う時の心がけですか?
決めていません。あえて言うなら、お客様が飽きない、自分も飽きない接客でしょうか。
ヘアデザインで感動させたい。
ヘアスタイルに対する想像力とこだわりは強いと思います。せっかくnanukに来てくれたなら、そのお客様が以前にやったことを提案したくない。誰か他の美容師がしたであろう同じ話はしたくない。カウンセリングは一瞬ですが、色々なトラウマがあって再チャレンジできないお客様には、どのあたりがダメだったのか、丁寧に聞きます。前髪カットで失敗されて、数年間、前髪を作っていなかったなら、前髪を作ってみます。パーマは、過去の失敗から「もうやりたくない」という方は多いですが、「じゃあやめましょう」ではない。必ず感動させるパーマスタイルを提供する自信があります。
昔からのお客様が大切であることと同じくらい、新規のお客様にも来て欲しい…。それでInstagramを始めました。
投稿は得意ではないですが、やるからには若いお客様にも目に留まる内容をと考えています。
新規のお客様を大切に思うのは、若いスタッフを飽きさせないように、というのも一つの理由です。
アシスタントにもワクワクを
若い世代のアシスタントが、自分たち世代(30-40歳代)のお客様ばかり対応しているのでは楽しくないですよね。若くて元気な、カッコいい男子や可愛い女子の接客もしたいだろうし、若い子たちが求めるトレンドを重視したヘアデザインをどう提案するかも見たいと思う。
今はお店を良くすることしか考えていません。自分たちも、お客様も「nanukの全盛期」を作ってくれるパワーです。それを大事にしたい。
営業中、岡村さんのカットの様子をじっと見ています
町田 奈那さん #ヘアアシスタント
就職活動で色々なサロンを回っていた時に、nanukはインスタで見つけました。
お店の雰囲気や作るスタイルが気になって、実際に来てみたらインスタでの印象以上に良くて、入社したいと思いました。それからは、スタイリストの方全員にカットしていただくことを目標に、何度もお店に通いました(結局は、入社前に全員にカットしていただくことはできませんでしたが…)。
当時岡村さんにも切っていただいたし、今日のカットも岡村さんです。
今は岡村さんの専属アシスタントとして、サロンワークに対する姿勢をたくさん勉強しています。思っていた以上に美容の世界は広くて、深い。技術もそうですしお客様に対する話しかけ方も色々で、その方達がすごく楽しそうにされていると、スゴイなあ~って、感動します。
私は学生時代からカットが好きだったので、営業中は、特にカットの様子をずっと見てしまいます。岡村さんを指名するお客様が多くて、その仕上がりにみなさん喜んで、嬉しそうにされているのを見ると、「指名されるスタイリストになったらやりがいがあるだろうな」と、やる気も湧きます。
就職面接の時に、私の人柄を「嘘偽りなくまっすぐ答えてくれて、面白そうな子だった」と評価してもらって嬉しかったです。
お店のことだけでなく、私たちアシスタントのことをよく見てくれているので、ますます頑張らなきゃと思います。
岡村さん、町田さんに質問です。
Q.岡村さん、美容師のアシスタント時代は?
岡村 アシスタントしながら、飲食店・アパレル・深夜など、色々なアルバイトをしてました。深夜バイトしてそのままサロンでの作品撮りに直行したこともあります。当時はKBで同級生だったオオモト(オオモトシンイチロウさん/WOM代表)と一緒に住んでいて。そのころは撮影モデルが10人いたらスゴイ、って言われていた時に、彼は100人くらいいましたよ。影響を受けたし「負けてられない」という思いがあった。
近くにそういう友人がいたのは、走り続けるしかなかったアシスタント時代に頑張ることができていた理由の一つだったと思います。
Q.学生時代はどんな学生でしたか?
岡村 国際文化はさすが東京の学校でした。おしゃれで感度の高い子が多かった。専門学校に入ったからには頑張ろうと、とにかく勉強をしたし、コンテストも出場しました。学校の成績はすべて10番以内だったと思います。優等生でした。学生時代に「つるむ人」はお互いに影響を受けますよね。コンテストに出ない仲間もいました。でも感度が同じだったから一緒にいたのかな、と思います。仲が良かった友達は今も活躍している子が多いです。
町田 学生時代は「一番になりたい!先生にも褒められたい!」という気持ちでいたので、意見が強く、友人とぶつかることもありました。でも一緒に頑張る仲間と励まし合う中で、次第に、人を思いやる気持ちを持つことができるようになりました。
岡村 健太郎(おかむら けんたろ)
nanukヘアデザイナー。高知県出身。大学を中退後、渋谷校美容科に入学。2007年3月卒業。都内サロンに就職するが途中美容から離れた時期も。前勤務先サロンの先輩やアルバイト時代のお客様とのつながりで2014年4月nanuk開店、当初からスタイリストとして参加。
インスタ→@oka_nanuk
町田 奈那(まちだ なな)
nanukアシスタント。東京都出身。2020年3月、国分寺校美容科卒業。全国の理美容学校から予選を勝ち抜いた学生だけが参加できる「サスーンスチューデントカットコンテスト」では全国2位入賞。好きなことは写真を撮る・イラストを描くこと。心構えは「謙虚に、貪欲に」。
インスタ→@nanap_nanuk
nanuk(ナヌーク)
nanukホームページインスタ→@nanukhair
渋谷店
東京都渋谷区渋谷1-11-3 第1小山ビル4F
TEL:03-6450-6032
二子玉川店
東京都世田谷区玉川3-5-1-2F
TEL:03-6411-7083
「自分らしさを、楽しむ」がコンセプト。その人のファッションやライフスタイルをもっと洗練させてくれる、想像以上のヘアデザインを提供してくれる美容室。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。