山中 美玲さん　#理容師 #スタイリスト

社会人になり、学生時代と比べて一番変わったことは、時間に対する意識。
お客さまの大切な時間を無駄にしないように、お客さまの入店からお見送りまでを、例えば1時間という枠の中でおさまるよう、それぞれの技術を細かく区切って分刻みで予定し、進行しています。デビューしたての頃は、予定時間に終わらずお客さまにご迷惑を掛けたこともあります。優しい方が多いので叱られることはありませんが、“お客さまの大切な時間をいただいている”という意識を、より一層、強くしました。
学生の頃は、時間に対する意識が低かった。授業中も、自主練習も、学生の頃からもっと時間を意識して技術をすべきだったと、働きはじめて後悔しました。
社会人になるとどうしても仕事優先になり、学生の時のように自由な時間がとれなくなります。先輩として、学生の皆さんにアドバイスできることは「時間のある学生時代に、理美容に限らずいろいろな経験をして視野を広げておくと良い」ということ。その経験は、仕事にも大いに活きてくる。私自身、結婚式場、理容室、居酒屋などでのバイト経験や、ヘアショーやコンテストの見学参加、着付やメイク、ヘアアップ、エステティックなど美容の技術も学んだこと、学生時代に経験したことすべてが今につながっていると実感しています。
先日、成人式前の女性のお客さまのお顔そり、襟そりをさせていただいたのですが、国際文化は理容科も必修で着付の授業があり、振袖の衿を抜いて着付けることを知っていたので、衿から覗く背中の方まで広範囲にシェービングして差し上げました。着付を学んでいたから、できた対応だと思います。
（2022年10月18日取材/文・斎藤久子/写真・原田真理）

Q.グレイスフル入社の動機は？

就活では、先生から「はじめに技術、接客、教育レベルの高いサロンで働いた方が後々苦労しない」というアドバイスを受け、技術に定評がある高級店を中心に見学しました。代表の澤田と面談をした際、飾らない率直な言葉とふるまいから、私をフラットに見てくれている感じがして、直感的にこの方の下で働きたいと思いました。

Q.グレイスフルってどんなサロン？

現場や若いスタッフの意見にも耳を傾けてくれます。お客さまのためを思い、自分たちで考えたことが、採用され、現場に反映されると嬉しいし、やりがいを感じます。六本木店のレディースシェービングは私一人で対応しているのですが、まだ3年目の私を信頼して任せてくれて、もっと頑張ろう!!とやる気が湧いてきます。

Q.一番好きな技術は？

カットが好き♡頭の形や毛量は左右違う。生え癖、凹凸もある。年齢、職業、立場や好み、求められるスタイルも異なる。お客さまに合わせてヘアスタイルをカットするのは楽しい時間です。

新宿野村ビル店 統括 増田祐二さん

当社では、20〜30代の若いスタッフが中心となって活躍しています。今の若い人たちは、私たちが10年くらいかけて修得してきたことを2〜3年でできてしまう。情報収集力が高く、研究熱心、感性が鋭く、総じてレベルが高い。もちろん、接遇、気配り、心構えなど、経験値が求められる部分は教育する必要がありますが、逆に私たちが若い人たちから教わることも多い。
入社3年目の山中も、メンズはもちろん、レディースシェービングも一手に担ってくれる即戦力です。

山中 美玲（やまなか みれい）

グレイスフルバーバープラチナム六本木店スタイリスト。栃木県佐野市出身。2020年3月国分寺校理容科卒業。エステティックの国際ライセンスであるシデスコ認定エステティシャンの資格も持つ。新卒で株式会社グレイスフル（澤田裕二郎代表）入社。新宿パークタワー店で1年間勤務後、六本木店に異動。入社2年目の5月にスタイリストデビュー。メンズのお客さまが多いが、女性スタイリストとしてレディースシェービングのお客さまも一手に担う。座右の銘「怒りは敵と思え」。実は怒りっぽいのでイライラしないように笑顔を大切にしている。
インスタ→@gf_millei

グレイスフルバーバープラチナム

Gracefulホームページ
東京都港区六本木7-14-8 アーツショップビル5F
TEL：03-6455-4241
インスタ→@graceful_hairworks
理容の老舗「銀座マツナガ」からのれん分けする形で10年前に分社独立（株式会社グレイスフル/澤田裕二郎代表）。“銀河一感じの良い床屋”をコンセプトに六本木、新宿、赤坂見附に4店舗を展開している。山中さんの勤務する六本木店は全席個室。お客さまは、椅子から動くことなく座ったまま、始終リラックスした状態で、シャンプー、カット、シェービングなど全ての施術を受けることができる。