- 20.08.21
青空の下、夏の千一夜物語
外出禁止が解かれてもう2ヶ月。屋内で行われる演劇やコンサート、ダンスの類の上演はまだまだ難しい。ここパリのアラブ世界研究所(Institut du monde arabe)のエントランス前広場では人数制限を受けながらダンスのライヴパフォーマンスが行われました。
青空。壁も屋根もない小さな劇場は連日、満席です。暑い日中を避けて、夕方から日没にかけての千一夜物語は不思議な空間を創り出していました。アラビアンナイトで知られているこのお話は千年以上前、ペルシャ王妃シエラザードが、その王様に夜な夜な面白いおとぎ話を語り聞かせたという言い伝えをまとめた物語です。なかでも「シンドバットの冒険」「アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」は有名ですね。
ギターとビリンバウ(この楽器が妙です?)のアコースティックな演奏に合わせて、黒人のダンサーがシンドバットやアラジンに扮してリズミカルに舞い、その少し後ろでシエラザード役の女性が物語を語り聞かせています。夕刻とはいえまだまだ強い日差しの下、時折吹き抜ける風は心地よく、知らぬまに私達を物語の中へと運んでくれました。
知っている方もいるかと思いますが、そのあらすじは。。。
昔々、ペルシャの王様が妻の不貞を知り、妻と相手の首をはねて殺しました。以来、女性不信となった王は街の生娘を宮殿に呼び一夜を過ごしては、翌朝、首をはねるという行為を繰り返しました。街からは若い女性が消え、恐怖ばかりが広がりました。これを止める為、大臣の娘・シエラザードが名乗り出て、王の妻になりました。シエラザードは毎夜、命がけで王に物語を聞かせました。そして話が佳境に入ると「続きは、また明日」「明日はもっと面白いお話を」と綴じます。王は話の続きが聞きたくてシエラザードを殺せず、ついに彼女は王の悪習を止めることが出来ました。という物語です。
まだまだ暑い日が続きます、熱中症やコロナウィルス、皆様、呉々もお身体ご自愛ください。
m.ogawa (paris)
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。