長野県/木曽の古民家がパリの遊園地ジャルダン　ダクリマタシオンに復元されました。パリで日本の民家が見れるなんて！早速、出かけました。この民家は板ぶき屋根の平屋（97m2)で江戸末期1861-1863年に建てられたそうです。ブローニュの森に隣接しているこの遊園地ジャルダン　ダクリマタシオンはジャルダン　ダクリマタシオンは1860年に開園し今年で１５０周年目。民家とほぼ同じ年？というのも何かの縁でしょうか？


遊園地のファサードには１５０周年という事もあり、当時のフランスの人々のイラストが。この民家実は1998年に解体されフランスに運ばれていたそうですが、輸送後、行政の許可が下りず、復元に必要な予算不足など、諸々の問題を抱え今回１２年振りの一般公開だそうです。釘を一本も使わない伝統的な建築技法の素晴らしさや、離れのお手洗い、室内で展示されている「いろり」や「かまど」「機織り機」は かつての昔ながらの日本の生活振りを映し出し、何とも言えない趣きが。


最近の日本は「新しいもの」「マンガ」のイメージで注目を集めていただけに、この民家を訪れた友人はいたく感動していました。「日本の文化は幅が広く、そして深い」と。それはひとえに歴史の長さやヨーロッパと違い島国がゆえに日本の独自さを長く保ち、育てた事、風土のおかげではないかと私は思います。

日本人の私でさえも登戸でしたっけ？幼い頃、民家園に社会科見学で訪れた際、暗ーい、室内、黒光りのした板間にひどく惹かれていた気持ちを思い出しました。こんな家で育った訳でもないのになぜか「懐かしい」気持ちでいっぱいになりました。

国際文化学園　企画室(PARIS France)