２０１１年の国際森林年という事でパリでは、"つかの間の庭園"を、パリ市役所前の広場に仮設しました。真正面から見るとこんな感じです。


もう少し近づいてみましょう。


木で作られた歩道、木で作られたベンチ、巨大な芝生で出来た丘、いろんな種類の樹々、樹と緑を充分に満喫しながら過ごせる"つかの間の庭園"です。


何よりも面白かったのは、Francois Abelanetによる大規模なインスタレーション。中央に作られた芝生の丘は、実は３Dの植物性anamorphose。。。？


anamorphoseとは？
視覚の錯覚を利用した技術で、ひとつの変形した（形をゆがめた）イメージや映像を構成し、ひとつの形を作り上げる。それを再び３次元：３Dで構成、形成し、正確に計算して出されたひとつの角度から見る。。。。。。？分かりにくいですね。百聞は一見という事でご覧下さい。



高台に設置されたステージに上がり、そこに設置されたフレームからこの庭園を覗くと！　広場にまるで芝生の大きな球体があり、その上に木が植えられている様に見えます。まさに３D。。。！その廻りは、いつもの風景で人々が闊歩しているから不思議な感じ。




見えましたか？　芝生の大きなボールが。それと同時に国際森林年というテーマですから、ミニ苗床、苗で構成、組み立てられた樹々が展示され、街で見かける大木はこんな樹だったと興味深く見ました。


こんな風に設計されて街路樹、街が造られて来たんだ、、、。


私達は自然を知る事で、自然を守り、尊重し、感謝をして、そしてその自然に私達は守られて、沢山の叡智を授かって、これからも暮らしてゆきたい。これは仮設の庭園ですが、終了後もちゃんとこの樹々、芝生、緑たちはパリ市内の公園や街路樹として心地よい空間を作ってくれるそうです。またどこかでね。

国際文化学園　企画室(PARIS France)