- 16.06.02
(9)馬のこと
6月2日(木)、東京道場では、恒例の歳時講座を開催しました。今回は端午の節句にちなみ、「武士のたしなみ」のタイトルで「馬具」についてのお話で、講師は衣紋道高倉流の仙石宗久宗会頭でした。
端午の節句→菖蒲→尚武という言葉遊びから、子供の健やかな成長を鎧兜や太刀といった武具に託して祝うのが古来の習慣であり、馬具もその一つです。今回の講座では、江戸時代後期に製作された、高級武士が使用したという鞍、面飾りなどの馬具を見ながら、仙石宗会頭から「馬」にかかわる興味深い話が披露されました。
縄文弥生の遺跡からは馬の骨や馬具の出土例がほとんどないそうです。日本で馬産が盛んになったのは4世紀以後で、大陸から飼育技術とともに本格的に導入されたのではないかといわれていますが、その根拠となっているのは、古墳からの馬具、埴輪馬などの出土です。
自動車が登場する近代まで、馬は軍事の中心にいました。激しい戦闘が行われていた鎌倉から戦国時代までは武士の誇りとして実用的にも精神的にも大切に扱われ、平和な江戸時代にあっては精緻な様式美の象徴として、付随する馬具とともに有職故実の対象として芸術品に昇華したのです。
『有職故実の話』
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