- 16.12.16
ジョンとヨーコのバラード
Kinetic Art(キネティック・アート)とは、文字どおり“動く芸術”を指す。概ね、僕らが想像する芸術作品というものは、まぁ作品自体が“動き”を連想させるものはあるにせよ、たいがいが“静物”だ。絵画にしろ彫像にしろ動く“仕掛け”などが施されているわけもなく、ただ只管、腕組みなどをしつつ“ふ〜む”などと鑑賞するわけである。
対して前衛芸術となると、作品と観客、併せて“一つの作品”ということからか、観客が作品に対して何らかのアクションをとることによって、作品が完成するというものもあり、一概に“芸術作品”といっても千差万別なのである。
かつてジョン・レノンは、前衛芸術家であったオノ・ヨーコの個展へ赴き、『天井の絵』(Ceiling Painting<YES Painting>)という作品を発見。その作品の趣向に従い、脚立によじ登って天井から吊るされた虫メガネで小さく描かれた「YES」という文字を仰ぎ見、全てを受け入れるYESという言葉にとても幸せな気持ちになる。刹那、ジョンはヨーコに恋をした、というのは有名なハナシ。ということは『YES Painting』は、ジョンとヨーコが恋におちた・・・という結末(ジョンとヨーコのバラード)をもって一つの“完成形”となった、ということになるのかもしれず、何ともロマンティックな作品なのである。
事ほど左様に、芸術作品の鑑賞というのは、作品自体の魅力もさることながら、鑑賞することによって起こる“事象”もまた魅力といえるのかもしれない。
さて只今、国際文化・渋谷校に程近い『ギャラリエ・アンドウ』さんにて『キネティック・アート展』が開催されていて、本学講師の青野 正(鉄のゲージツ家)さんが作品を展示しております。今回の出品は“動く”作品ということで、これまでにない“遊べる”作品が並んでおりますので、是非、作品とコラボすることで起こる“ジョンとヨーコのバラード”をお楽しみ下さいませませ。
Information
『キネティック・アート展』
出品作家:間島秀徳、篠原猛史、篠原芳子、岡田浩志、遠藤誠明、下角宗範
David John Talor、越前谷嘉高、青野 正、黒須信雄、松山 賢
会期:12月13日(火)〜 24日(土) 11:30am 〜 7:00pm 日・月休廊
会場:GALERIE ANDO(ギャラリエ・アンドウ)
東京都渋谷区松濤1-26-23
HP : http://www.ando-tokyo.jp
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