渋谷は現在、駅の再開発が急ピッチで進み、取り敢えず2020年の東京オリンピックを目処に第一期の工事完了を目指し、さらにその先、第二期、三期と進んで2027年に全工事完了となり、“新しい渋谷駅”へと生まれ変わるのだそうであります。当然、“駅”が大々的に生まれ変われば、“街”も必然的に生まれ変わらざるを得ないのでありましょう。

　で、街が生まれ変わる時に重要だと思われるのが、“街の記憶”をどう残すのかという問題。新しく生まれ変わる“渋谷”に、かつての“渋谷”がどう生きているのか、それを見つけるのが今から楽しみであります。

　ところで、“街の記憶”ということでワタクシの“渋谷の記憶”を辿ってみると、東急文化会館にあった『五島プラネタリウム』が思い浮かぶのでありますが、残念ながら現在その場所には『渋谷ヒカリエ』が建って、プラネタリウムは無くなってしまいました。もちろんヒカリエは素敵ですよ、誤解なく。

　一つの“街の記憶”がついえたかと思いきや、その『五島プラネタリウム』で解説員をされていた方が解説員を務めているというプラネタリウムが、渋谷にありました。

　その名は『コスモプラネタリウム渋谷』。国道246号線脇『東急セルリアンタワー』の裏手、『渋谷区文化総合センター大和田』（屋上に球体が乗っている建物）の12階にそのプラネタリウムはあります。しかもオドロクことに2階には『五島プラネタリウム』で活躍した投影機も展示されているので、“涙、涙の再会”を果たすのも、また、かつての渋谷を構成していた“一つのピース”に触れてみるのもいいかもしれません・・・、否ホントに触れてはいけません。

　プラネタリウムの料金も、投影時間50分で一般／600円、小学生／300円と超リーズナブルなので、渋谷校にお越しの際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ワタクシ、大好きなので二度目のご紹介と相成りましてございます。