百人百様と人は云う。百人いれば百通りの人がいて、百通りの人生がある。

　本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）の卒業生を取材してみると、彼らの歩む人生は実にさまざまだと云うことに、改めて気づかされる。

　卒業してサロンに就職し、先輩に叱られたり同僚と愚痴を言い合ったり、お客さんに好かれたり嫌われたり、スタイリストになったり店長になったり、転職したり独立したり、その間に結婚したり子供が産まれたり、悲しい別れがあったりしながら、歩んでいる。

　20000mくらい上空から俯瞰した文章にしてしまうと、人生とは何と単純で、人は人と同じような人生を歩むのだろうと思えてしまうのだけれど、高度を下げてくると物語に行間が見えてくる。その行間から溢れる悲喜こもごもが人生を色づけ、その人なりの色を放っているということに気づかなければならない。

　まずはハナシを聞くことだ。横山剣だって「♪俺のハナシを聞け〜！」とシャウトしてることだし、人には語りたい物語がある。

　ここに『TRAVAIL DE BEAUTE 2021』（トラバイユ ドゥ ボーテ/美容理容のお仕事）という小冊子がある。この媒体は卒業生の語るハナシを丁寧に聞き、それをまとめたものだ。まずはこの冊子を手に入れ、掲載された卒業生26人の軌跡を辿ってみよう。もしかすると、皆さんの人生に新たな差し色を入れてくれるかもしれません。

　ちなみにトラバイユ ドゥ ボーテは、『KOKUSAIBUNKA学校案内2021』に添付される小冊子。学校案内を請求すると勝手に付いてきますです、あしからず…。