- 20.12.04
ごっこ
ここは首狩りの森か…。今は戦争の真っ只中で、戦禍を逃れて森に逃げ込んだのだけれど、どうも首狩りの森に迷い込んでしまったようだ。あ、気をつけろ! 少年兵に狙われているぞ! どうやらここはクメール・ルージュの森、キリング・フィールドに違いない…。
展示エリアに足を踏み入れると、すぐに現れる木に括(くく)られた鉄仮面が人間の頭部にも見えて首狩りの風習を匂わせるし、墓標然とした作品群や機銃を構える少年が、森で大量虐殺を繰り返したポル・ポトのクメール・ルージュを想わせる。
というよりも、もっと無邪気な子供のごっこ遊び、首狩りごっことか戦争ごっこの世界に近いのかもしれず、このごっこ感にホッコリもする。
と、のっけからちょっと妄想してしまったが、これ、11月17日(火)から28日(土)にかけて東京都青梅市郊外で開催されたアートイベント『東京里山野外アート ONITA』での1ブースの描写で、このイベントに出展した21名のアーティストの1人、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)で美術の授業を担当する鉄のゲージツ家こと青野 正さんの展示スペース、『Steel’s Ash』での一コマ。
人の生活圏と森との境界に位置する里山を舞台に展開したこの作品展。もともと氏の作品の素材となる錆びた鉄は、人の創りだしたものが自然に還ろうとする途中のもの、いわゆる境界に位置するものだから、里山との相性は同じ境界仲間ということで悪いハズもなく、作品が風景に溶け込んでいる様子。
目を凝らすと突然姿を見せる情景に、その唐突さゆえか不穏なものを感じてしまったのは、たぶんワタクシだけではなかったハズ。きっと作家はそうしたギャラリーの反応にほくそ笑んでいるに違いなく、してやられた感満載の作品展でありました。
同イベントは、のんびりした里山と現代美術のコラボレーションを楽しむ企画。毎年この時季に開催しているそうなので、来年度の開催をお楽しみに! 今回は青野さんの展示スペースのみのご紹介となりましたが、毎回20名を超える作家さんの作品がご覧いただけるそうです、ハイ。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。