4月21日（水）、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）に本拠を置く『平安装束 東京道場』（荘司礼子 会長/本学校長）が主催する『端午の節句会』が行われ、一風変わった趣向に先着順で募った20名ほどのお客さまが興を楽しんでおりました。

　毎月一回のペースで開催される装束道場のイベント。今月の催しはいつにない風情で、まずはまさに男児の節句とされる端午の節句にちなみ、なかなか接する機会もないと思われる朝廷での男子の礼装『束帯』（そくたい）のお服上げでスタート。

　続くコーナーでは会場を移し、束帯のお方さまを務めた『居合兵法阿字会』（いあいひょうほうあじかい）を主宰する吉田典昭さんが、後に裃（かみしも）姿で居合（いあい）の演武をされることにちなみ、荘司会長が裃の模様から発生したとされる『江戸小紋』について解説。

　ここで平安の空気は一気に江戸の風になり、満を持して裃姿の吉田さんが大刀と脇差しを帯刀して居合（抜刀）術を披露。「シュッ！」と真剣が空気を切り裂く音に、会場は凛とした空気に包まれました。

　平安から江戸へと、700年あまりも時を隔てた演出に、日本の伝統と一口にいっても、いろいろなカタチがあるものだと改めて感じ入ったワタクシでありました。