火曜日の夕方、『通信修得者課程 理容科』（以下、修得者コース）の授業が始まる。集（つど）ってくるのは美容師さんと美容学校生。

　『修得者コース』の制度が始まったのは2018年4月。この制度、理容師・美容師免許を持つ人、あるいは理美容学校在校生に限り、1年半の修学（履修課目の大幅減免があるため可能）で免許取得の受験資格が得られるというもの（週一でのスクーリング有り）で、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）の渋谷校でも制度開始とともに『修得者コース』を開設（本学は理容科のみ）。すでに卒業生も輩出してきました。

　この修得者コースに集う美容師さんは、キャリアもその目的もマチマチ。まだアシスタントの人もいればスタイリストデビューしたばかりの人、店長としてサロンを束ねる人やサロンオーナー、はたまたパリ〜東京を股にかけて活躍するヘアアーティストもいる。それに夫婦でサロンオープンさせる夢を持つ人やエステサロンをオープンさせて襟剃りをサービスしたい、という人もいて、加えて美容学生も混ざって教室はまさにカオス。

　いろんな人生を抱えたいろんな人が、火曜の夕方、どうした縁か席を同じくしている様は、何とも感慨深く、これこそまさにダイバーシティ（多様性）そのものだと、修得者コースという存在の社会的意義を考えさせられたのでありました…、んな大袈裟な…。