- 21.10.19
天才じゃないアナタに
世の中には、ごく稀に天才と呼ばれる人が出現する。
かつてエジソンは「天才とは1%の霊感(ないし閃き)と、99%の努力」だと云って、世間は「努力すれば天才になれるぞ!」と胸を撫で下ろしたものだった。だけど、皆うすうす感づいているハズだ。天才は我々凡人が努力したところで、どうにかなるレベルの人ではないということを…。
そう、ワタクシたちの直感は正しい。凡人がいくら努力しようが、秀才にはなれても天才にはなれないのだ。エジソンは、1%の閃(ひらめ)が天才をつくると云いたかったのかもしれず、凡人でも努力していれば1%くらいの確率で天才に匹敵するような閃きがあるかもしれないから、「努力してれば天才になれるかもしれない」と云いたかったのではないのか。
そもそも努力の美徳と天才の定義を、同じ土俵で語ってはいけないのだ。天才とは読んで字のごとく天から授かった才能であり、先天的に持って生まれた能力のことを指すに違いない。誰だって持って生まれた能力があるが、なかなかその能力に気づかないものだ。ある意味、気づく人が天才と呼ばれるのかもしれない。
いや違う。天才とはもっと特殊な人のハズで、最近の研究では脳の特定箇所が、いわゆるフツウの脳とは明らかに異なっている人で、それが原因で特殊な能力を発揮するのだという説もある。
例えばヘアカットの天才ならば、お客さんがサロンに入ってきた途端、瞬時にお客さんの好みやら生活スタイルやらを、その時のヘアスタイルやら全身のファッションから無意識に読み取って、お客さんが望むヘアスタイルにカットするに違いない。もうこうなってくると超能力とも呼べるレベルで、天才とエスパーは同義語といっても過言ではないのかもしれない。
しかし悲しいかな、ワタクシたち凡人にはそんな芸当はいかに努力しようが不可能なのだ。凡人は、無意識領域でそんなカウンセリングみたいなことを瞬時に行う、などということは到底できないので、それを意識領域で理論的に行うためのメソッド(方法論)が必要になるというわけだ。
そうしたメソッドは世に沢山あるのだろうが、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)では、フランスで構築された『ヴィザジズム』(顔体系)と呼ばれる心理学や脳科学、行動学や解剖学に則(のっと)ったヘアスタイリング理論を採用し、その理論のアジアにおけるオーソリティである『ウノ・ムラハシ・カツジ』先生を招聘して授業を展開。
過日、そのプレゼンテーションとなる講義が、1年生(136期)に向けて行われ、1年生はヘアスタイリングの深遠なる世界の縁を彷徨(さまよ)ったようでありました。
果たして、天才はこうした理論を学ばずとも直感的に問題解決できてしまうわけで、ある意味、学ぶというプロセス、機会がなくて、さぞや退屈だろうなぁ…と少し優越感を覚えるワタクシでありました…ああ情けな。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。