夢を実現するためには、実現に至るまでの行程を何かに書き出すことが重要なのだそうだ。

　かのイチロー氏だって、MLBを席巻する大谷翔平選手だって、自身がMLBで活躍するまでの行程をノートか何かに記していた、というのは有名なハナシらしい。彼らはその行程表どおりに努力を重ね、選ばれた者しか辿り着けない高みに到達したと云われている。

　もちろん、その夢が世界のトップともなれば、具体的な行程表を作ってそのとおりに努力したとて、なかなか夢が叶うものでもないのだろうが、もし、両氏が行程表を作らなかったとしたら、日米を股にかけた安打製造機も、MLBでベーブ・ルース以来100年も現れなかった二刀流のホームランバッターも出現しなかったに違いない。

　これ、昔から云われている「願いは口に出せば叶う」と同じで、何事も内に秘していてはダメということなのだろう。世阿弥が「秘すれば花」と芸術論を展開したが、あれは表現世界のハナシ。やはり願いは口に出さなければ叶わない、と理解して間違いなさそう。

　過日、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）で本年度初となる総合型選抜（旧：AO入学）の入試が行われ、多くの受験生がこの入試の特徴となるプレゼンテーションに臨んでおりました。

　このプレゼンテーションでは、「将来、どんな人になりたいか」や「どんなサロンが好きか」といった、自身の夢に直結するような題目での発表が課されており、そんな受験生をパチリするにつけ、「夢は口に出せば叶うのかなぁ…」と独りごちるワタクシでありました。